【高血圧】眠っている間の血圧が大事
―睡眠時無呼吸症候群の治療: CPAP とマウスピース、動脈硬化がある人の選択肢―
はじめに ― いびきの先にある「沈黙のリスク」
「家族にいびきがうるさいと言われる」「夜中に息が止まっていると指摘された」「朝起き
てもスッキリしない」「日中とにかく眠たくて」―こうした経験はありませんか。これらは
単なる睡眠の乱れではなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)のサインかも
しれません。日本では成人の約 2,000 万人が、何らかの睡眠呼吸障害を抱えていると推定さ
れています。
睡眠時無呼吸症候群は、本人が眠っている間に起こるため気づきにくく、しかも放置すると
高血圧・心筋梗塞・脳卒中・不整脈といった病気の温床となる可能性があります。米国心臓
協会(AHA)も 2021 年の科学的声明で、無呼吸症候群を心血管疾患の重要な危険因子と位置
づけ、心臓病の患者には積極的な検査を推奨しています(Yeghiazarians et al., Circulation 2021)。
幸い、治療法は確立されています。本コラムでは、無呼吸症候群治療の二本柱である
「CPAP(シーパップ)」と「マウスピース(口腔内装置)」を中心に、2026 年 6 月から始まった
CPAP 保険ルールの変更、そして「動脈硬化のある人ほどマウスピースで夜間の血圧が下が
る」という最新の研究(European Journal of Preventive Cardiology 2026)まで、わかりやすく解
説します。
- 睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が 10 秒以上止まる「無呼吸」や、呼吸が浅くなる
「低呼吸」が、一晩に何度も繰り返される病気です。その重症度は、1 時間あたりの無呼
吸・低呼吸の回数を示す「AHI(無呼吸低呼吸指数)」で評価され、AHI が 5 以上 15 未満で軽
症、15 以上 30 未満で中等症、30 以上で重症と分類されます。
最も多いタイプは「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」で、睡眠中に喉の奥の気道が物理的に塞が
ることで起こります。肥満による首回りの脂肪沈着がよく知られた原因ですが、見落とされ
がちなのが「骨格」の影響です。特に日本人を含む東アジアの人々は、欧米人に比べて顎が
小さく後退している傾向があり、それほど太っていなくても気道が狭くなりやすいことが報
告されています(Javaheri et al., JACC 2024)。
無呼吸が起こるたびに血液中の酸素が低下し、脳が「目を覚ませ」と指令を出して呼吸を再
開させます。この「酸素低下→覚醒」のサイクルが一晩に何百回も繰り返されるため、深い
睡眠が妨げられ、日中の強い眠気や集中力の低下、起床時の頭痛を引き起こします。横浜弘
明寺呼吸器内科クリニックの解説でも指摘されているように、いびきは「単なる生活音」で
はなく、治療が必要な病気のサインであることが少なくありません。
- なぜ無呼吸が高血圧・動脈硬化・心臓病を招くのか
無呼吸症候群が単なる「眠りの問題」にとどまらない理由は、その全身への影響にあります。
呼吸が止まるたびに体は低酸素状態に陥り、これを察知した自律神経のうち交感神経が過
剰に興奮します。交感神経は血管を収縮させ心拍を速める「アクセル役」であり、その暴
走は夜間の血圧を急上昇させます。
この夜ごとのストレスが慢性化すると、日中の血圧まで高くなり、薬が効きにくい「治療抵
抗性高血圧」につながります。さらに、低酸素と再酸素化の繰り返しは血管の内側を傷つけ
(内皮機能障害)、酸化ストレスや炎症を通じて動脈硬化を進行させます。こうした無呼吸症
候群と心血管疾患をつなぐ一連のメカニズムは、近年の総説でも詳しく整理されています
(Javaheri et al., JACC 2024)。
ここで重要なのが「夜間の血圧」です。通常、血圧は夜間に下がるのが正常ですが、無呼吸
症候群の人ではこの夜間の低下が乏しく、むしろ上昇することがあります。冠動脈疾患と高
血圧をもつ患者を追跡した研究では、夜間の血圧が高い人ほど心血管事故や死亡のリスクが
高いことが示されました(Du et al., J Clin Hypertens 2024)。つまり、無呼吸症候群の治療では
「夜間の血圧をいかに下げるか」が、心臓と血管を守る隠れた鍵となるのです。 - 治療の二本柱 ― CPAP とマウスピース(口腔内装置)
無呼吸症候群の治療には、生活習慣の改善(減量・節酒・横向き寝)を土台としつつ、主に二
つの装置が用いられます。
一つ目が「CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)」です。鼻に装着したマスクから一定の圧力を
かけた空気を送り込み、塞がろうとする気道を内側から空気の力で押し広げます。中等症か
ら重症の無呼吸症候群に対する世界標準の第一選択治療であり、米国睡眠医学会のガイドラ
インでも推奨されています(Patil et al., J Clin Sleep Med 2019)。装着した翌日からいびきや日
中の眠気が改善することも多く、効果は確実です。
二つ目が「マウスピース(口腔内装置、英語では Mandibular Advancement Device:MAD)」で
す。睡眠中に下顎を数ミリ前方に固定することで、舌の付け根が気道に落ち込むのを防ぎ、
空気の通り道を広げます。軽症から中等症の方や、「顎が小さい」など骨格に原因がある
方に適しています。マスクや電源、ホースが不要で携帯性に優れ、装着時の違和感が少ない
ことから、CPAP が合わない方や続けられない方の有力な選択肢となります。作製は歯科で
行いますが、その前に呼吸器内科などでの検査と診断が必要です。
- 2026 年 6 月、CPAP 治療の保険ルールが変わる
2026 年 6 月の診療報酬改定により、CPAP 治療を取り巻く保険のルールが大きく見直されま
した。その方向性は「導入は広く、継続管理はしっかり」と要約できます。
まず導入については、保険で CPAP を開始できる基準が緩和されました。従来は、自宅でで
きる簡易検査では AHI 40 以上、入院による精密検査(ポリソムノグラフィー)では AHI 20 以
上が必要でしたが、改定後はそれぞれ AHI 30 以上、AHI 15 以上へと引き下げられました。
これにより、これまで「あと一歩」で対象外とされていた中等症の方も、外来の簡易検査だ
けで CPAP 治療を始めやすくなりました。過去に基準に届かず治療を見送った方も、再検
査・再評価を受ける価値があると考えられます。
一方で「継続管理」は、より重視されるようになりました。使用時間や装着状況、治療中に
残っている無呼吸の程度を、通信機能をもつ機器で定期的にモニタリングすることが求めら
れます。これは、CPAP が「処方して終わり」の治療ではなく、しっかり使い続けてこそ効
果を発揮するという考え方に基づくものです。実際、CPAP が心臓を守る効果は使用時間に
強く依存します。心血管疾患をもつ患者を対象とした大規模メタ解析では、CPAP を 1 日 4
時間以上使用した群で再発する心血管事故が有意に減少した一方、使用が不十分だと効果が
乏しいことが示されました(Sánchez-de-la-Torre et al., JAMA 2023)。 - CRESCENT 試験 ― マウスピースは CPAP に「劣らない」
「CPAP は効くけれど続けにくい」――この長年の課題に一石を投じたのが、2024 年に米国
心臓病学会で発表され、Journal of the American College of Cardiology 誌に掲載された
CRESCENT 試験です(Ou et al., JACC 2024)。
この試験では、高血圧と高い心血管リスクをもつ中等症〜重症の無呼吸症候群の患者 220 人
を、マウスピース(MAD)群と CPAP 群に半数ずつ振り分け、6 か月後の 24 時間血圧を比較し
ました。参加者は全員がアジア人(中国系)で、年齢の中央値は 61 歳でした。
結果は、マウスピースが CPAP に「劣らない(非劣性)」というものでした。むしろ 24 時間の
平均血圧では、マウスピース群が約 2.5mmHg 低下したのに対し CPAP 群はほぼ変化なく、
マウスピースがやや優勢でした。一方で、「CPAP の方が無呼吸そのものを抑える力は強か
った」にもかかわらず。その理由として研究者が挙げたのは、「使用時間の差」でした。マ
ウスピースを 1 晩 6 時間以上使った人が 57%だったのに対し、CPAP では 23%にとどまった
のです。装置としての効果は CPAP が上でも、実際に毎晩使えるかという「現実の使いやす
さ」でマウスピースが上回り、結果的に血圧の改善につながったと考えられます。
古くからの血圧メタ解析でも、CPAP とマウスピースの降圧効果は同程度と報告されており
(Bratton et al., JAMA 2015)、CRESCENT 試験はこれを大規模に裏づけた形です。なお、大規
模な SAVE 試験では CPAP が心血管事故そのものを減らせませんでしたが、その一因は 1 晩
の平均使用時間が 3 時間台と短かったことだと指摘されています(McEvoy et al., NEJM 2016)。
「使い続けられること」が、いかに治療効果を左右するかがわかります。
- 動脈硬化がある人ほどマウスピースが効く ― 最新論文(EJPC 2026)の詳しい解説
そして 2026 年、この CRESCENT 試験のデータをさらに詳しく分析した研究が、European
Journal of Preventive Cardiology 誌に発表されました(Ou et al., Eur J Prev Cardiol 2026)。今回の
テーマの中心となる論文です。
研究チームが注目したのは、「すでに動脈硬化性の心血管疾患(ASCVD:狭心症・心筋梗塞
などの冠動脈疾患や、脳梗塞・一過性脳虚血発作の既往)をもっているかどうか」で、治療
効果に差が出るのではないか、という点でした。220 人のうち、66%にあたる 145 人がこの
ASCVD をもっていました。
結果は明快でした。ASCVD をもつ人では、マウスピースが CPAP よりも血圧を大きく下げ
たのです。具体的には、24 時間の収縮期血圧で 3.41mmHg、そして睡眠中の収縮期血圧では
5.13mmHg も、マウスピースの方が大きく低下しました。とりわけ「睡眠中の血圧」では、
統計的にも明確な差(治療法と ASCVD の交互作用 P=0.034)が認められました。一方、
ASCVD をもたない人では、両者に差はありませんでした。前述のとおり、夜間の血圧は心
血管リスクと強く結びつくため(Du et al., J Clin Hypertens 2024)、動脈硬化を抱える人で夜間
血圧をより下げられるという知見は、臨床的に大きな意味をもちます。
なぜこのような差が生まれるのでしょうか。動脈硬化のある人は、交感神経の緊張が強く、
血管が硬く、夜間の血圧上昇が起こりやすい「血行動態的にハイリスクな体質」をもって
います。そうした人ほど、毎晩安定して使えるマウスピースの「継続性」が、夜間の血圧を
着実に抑えることにつながったと考えられます。なお、5mmHg 前後の血圧差は小さく見え
るかもしれませんが、収縮期血圧がわずかに下がるだけでも、長期的には心血管事故の明ら
かな減少につながることが、数多くの降圧研究で示されています。
ただし、この研究は事前に計画されたサブ解析であり、対象が全員アジア人で男性が多いな
どの限界もあります。著者らも「動脈硬化のある無呼吸症候群の患者では、マウスピースが
第一選択になりうる」と述べる一方、さらなる検証が必要だと慎重に結論づけています。そ
れでも、治療を「重症度」だけでなく「どんな合併症をもつ人か」という視点で選ぶ、個別
化医療への重要な一歩と言えるでしょう。
- 肥満治療という第三の道 ― GLP-1/チルゼパチドの登場
近年、無呼吸症候群の治療に「第三の道」が加わりました。肥満そのものを治療する薬の登
場です。2024年にNew England Journal of Medicine誌に発表されたSURMOUNT-OSA試験は、
その代表例です(Malhotra et al., NEJM 2024)。
この試験では、肥満を伴う中等症〜重症の無呼吸症候群の患者に、GIP/GLP-1 受容体作動薬
であるチルゼパチド(商品名:マンジャロ/ゼップバウンド)を 52週間投与しました。その結
果、無呼吸の回数(AHI)が大幅に減少し、最高用量群では 43〜51%もの人が「無呼吸症候群
が事実上消失した」と判定される水準まで改善しました。同時に、体重・血中の炎症マーカ
ー(hsCRP)・収縮期血圧の低下も認められました。
これは、肥満が無呼吸症候群の「原因」である人にとって、減量によって病気の根本を改善
できる可能性を示すものです。CPAP やマウスピースが気道を物理的に支える「対症療法」
だとすれば、肥満治療はその上流にある原因に働きかけるアプローチと言えます。ただし、
すべての無呼吸症候群が肥満由来というわけではなく、骨格が主因の方には当てはまりませ
ん。薬物治療・CPAP・マウスピースを、患者さん一人ひとりの体型や原因に応じて組み合
わせる「個別化医療」の時代が、いま始まっています。 - 自分に合う治療をどう選ぶか ― 実践的アプローチ
ここまで見てきたように、無呼吸症候群の治療は「CPAP 一択」の時代から、選択肢を組み
合わせる時代へと移りつつあります。では、どう選べばよいのでしょうか。
出発点は、必ず「検査による正確な診断」です。いびきや眠気があるだけで治療を始めるの
ではなく、まず簡易検査やポリソムノグラフィーで AHI を測定し、重症度を確認します。
重症であれば CPAP が基本となり、その心臓を守る効果を引き出すには「毎晩 4 時間以上、
継続して使う」ことが何より大切です(Sánchez-de-la-Torre et al., JAMA 2023)。
一方、軽症〜中等症の方、CPAP がどうしても合わない方、そして今回のテーマである動脈
硬化(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞の既往)をもつ方では、マウスピースが有力な選択肢となり
ます。肥満が背景にある方では、減量(運動療法や、適応があれば薬物治療)を組み合わせる
ことで、無呼吸そのものの改善が期待できます。どの治療を選ぶにせよ、節酒・減量・横向
き寝・禁煙といった生活習慣の見直しが土台となることは共通しています。大切なのは、数
字だけで機械的に決めるのではなく、症状・合併症・生活スタイル・骨格や体型までを総合
的に評価し、「あなたに合った治療」を選ぶことです。
おわりに ― 「自分に合う治療」を見つけるために
睡眠時無呼吸症候群は、いびきや日中の眠気という身近な症状の裏で、高血圧・動脈硬化・
心臓病という「沈黙のリスク」を静かに育てる病気です。しかし裏を返せば、適切に治療す
ればこれらのリスクを着実に減らせる「治せる病気」でもあります。
今回ご紹介した European Journal of Preventive Cardiology 誌の研究は、「動脈硬化のある人ほ
ど、マウスピースで夜間の血圧が下がりやすい」という、治療選択に直結する新しい視点を
示しました。2026 年 6 月の CPAP 保険ルール改定によって治療の入り口が広がった今は、ご
自身に最も合う治療を見つける好機です。
まんかいメディカルクリニックでは、呼吸器内科の専門医による睡眠時無呼吸症候群の検査
(簡易検査)から、CPAP の導入・継続管理、歯科と連携したマウスピースのご相談、そして
肥満を背景とする方への食事療法・運動療法・GLP-1 プログラムまで、一人ひとりの原因と
体質に応じた治療をご提案しています。「いびきを指摘された」「日中眠い」「以前は検査
基準に届かなかった」――そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。
FAQ ― よくあるご質問
Q1. いびきがあるだけで、睡眠時無呼吸症候群と言えますか?
いびきは睡眠時無呼吸症候群の重要なサインの一つですが、「いびき=無呼吸症候群」
ではありません。診断には、睡眠中の無呼吸・低呼吸が 1 時間あたり何回起こるかを示す
AHI(無呼吸低呼吸指数)を、検査で測定する必要があります。まずは自宅でできる簡易検
査(指と鼻にセンサーを装着して一晩記録する)で見当をつけ、必要に応じて精密検査(ポ
リソムノグラフィー)を行います。特に、大きないびき・呼吸が止まると指摘される・日
中の強い眠気・起床時の頭痛・高血圧などがある方は、一度検査を受けることをおすす
めします(Yeghiazarians et al., Circulation 2021)。
Q2. CPAP とマウスピース、どちらが良いのですか?
一概にどちらが優れているとは言えず、重症度・骨格・体型・続けやすさによって最適
な選択は変わります。重症の方には、世界標準である CPAP が基本です(Patil et al., J Clin
Sleep Med 2019)。一方、軽症〜中等症の方や CPAP が合わない方にはマウスピースが適し
ています。CRESCENT 試験では、高血圧を伴う患者でマウスピースが CPAP に劣らず血
圧を下げ(Ou et al., JACC 2024)、さらに動脈硬化のある方ではマウスピースの方が夜間血
圧をよく下げることが示されました(Ou et al., Eur J Prev Cardiol 2026)。「使い続けられる
治療」こそが最良の治療です。
Q3. 2026 年 6 月から、CPAP の保険ルールはどう変わったのですか?
大きく二つの変化があります。一つは「導入のハードルが下がった」こと。保険で CPAP
を始められる基準が、簡易検査で AHI 40 以上→30 以上、精密検査で AHI 20 以上→15 以
上に引き下げられ、中等症の方も対象になりやすくなりました。これまで基準に届かず
治療を見送った方も、再評価を受ける価値があります。もう一つは「継続管理がより重
視された」こと。使用時間や残っている無呼吸を機器でモニタリングしながら治療を続
ける仕組みが求められます。「入り口は広く、継続はしっかり」という方向性です。
Q4. CPAP は一度始めたら、ずっと使い続けないといけないのですか?
無呼吸症候群の多くは肥満や骨格といった構造的な原因によるため、CPAP やマウスピー
スは「症状を抑える」治療であり、装置を外せば無呼吸は再び現れるのが一般的です。
ただし、肥満が主な原因の方では、減量によって無呼吸そのものが大きく改善する可能
性があります。実際、肥満を伴う無呼吸症候群の患者にチルゼパチドを投与した試験で
は、約半数で無呼吸症候群が事実上消失する水準まで改善しました(Malhotra et al., NEJM
2024)。原因に応じて、装置からの「卒業」を目指せる場合もあります。
Q5. CPAP を使っても心臓病は予防できないと聞きましたが、本当ですか?
これは「使い方」が鍵を握ります。過去の大規模試験(SAVE 試験など)で CPAP が心血管
事故を減らせなかった主な理由は、1 晩の平均使用時間が短かったことだと指摘されてい
ます(McEvoy et al., NEJM 2016)。心血管疾患をもつ患者を集めたメタ解析では、CPAP を 1
日 4 時間以上しっかり使った群で、再発する心血管事故が有意に減少していました
(Sánchez-de-la-Torre et al., JAMA 2023)。つまり CPAP は、「処方されること」ではなく
「十分に使い続けること」で初めて心臓を守る効果を発揮します。だからこそ、自分が
続けやすい治療を選ぶことが重要なのです。
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※本コラムは医学的情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するもの
ではありません。気になる症状がある方は医療機関にご相談ください。
記事監修者田場 隆介
医療法人社団 青山会 まんかいメディカルクリニック 理事長
医療法人社団青山会代表。兵庫県三田市生まれ、三田小学校、三田学園中学校・同高等学校卒業。 1997(平成9)年岩手医科大学医学部卒業、町医者。聖路加国際病院、淀川キリスト教病院、日本赤十字社医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院を経て、2009(平成21)年医療法人社団青山会を継承。 2025年問題の主な舞台である地方の小都市で、少子高齢化時代の主役である子どもと高齢者のケアに取り組んでいる。
