水痘ワクチン
水痘(みずぼうそう)について
水痘(みずぼうそう)は、水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染したときに見られる急性の感染症で、直接接触、飛沫あるいは空気感染によって広がる、最も強い感染症のひとつです。9歳以下の小児の発症が9割以上を占めます。
感染すると一生、体の中に潜伏感染し、加齢や免疫抑制状態等で再活性化し、帯状疱疹を発症します。潜伏期間は2週間程度で、かゆみを伴う発疹(斑点状の赤い丘疹から始まり、3、4日で水ぶくれ、最後にはかさぶたを残して治る)が主症状で発熱をともなうこともあります。
通常、抗ウイルス薬で1週間程度で治る病気ですが、重症化することもあります。成人がかかると子どもより重症になるといわれています。小児では、熱性けいれん、肺炎、気管支炎などの合併症に注意が必要です。
水痘ワクチンについて
1回接種した者のうち20%程度の者は水痘にかかることがありますが、もしかかっても軽くすみます。確実に予防するためには2回接種が必要です。
接種対象と推奨スケジュール
| 対象 | 接種時期・回数 | 費用 |
|---|---|---|
| 定期接種 | 生後12か月(1歳)~36か月(3歳)未満 6か月以上(標準的には6~12か月)の間隔をおいて2回接種 | 無料 |
| 任意接種 | 上記以外の方 | 8,030円(税込)/回 |
1回目は生後12か月から15か月までの間に接種します。
2回目は、1回目接種から3か月以上の間隔をおいて(標準的には1回目接種後6か月~12か月経過した時期に)接種します。
○副反応について
接種部位の発赤、腫脹、硬結が認められることがあります。全身症状として、発熱、発疹が1~3%程度に見られることがあります。稀に、接種後1~3週間後に発熱を伴った水痘様の発疹が現れることがありますが、通常は数日で消失します。
○持ち物
- マイナンバーカード、保険証など本人確認書類
- 母子手帳(お子様のみ)
- ご記入済みの予診票
- 院内ではマスク着用をお願いいたします
