ぜんそく、かぜ、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法、慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法(HOT)や非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)、合併症の多いCOPDの診療、重症スギ花粉症・難治性喘息に対する抗体医薬(抗IgE抗体)治療、合併症のある睡眠時無呼吸症候群の診療、禁煙治療、健康診断での胸部レントゲン異常所見の2次検査も行っており、呼吸器学会専門医が常駐しているクリニックならではの診療に力を入れています。特に、長引く咳に悩まされている方は、ぜひ当院にご相談ください。
他にも、神経難病など在宅人工呼吸療法を受けられている方の訪問診療も行っております。
当院では、より正確な診断と迅速な治療開始を目指し、Canon製 最新型マルチスライスCTを導入いたしました。
このCT装置は、従来よりもさらに低被曝でありながら、きめ細かく鮮明な画像をスピーディーに取得することができる、最新鋭の医療機器です。
急性疾患から慢性疾患まで、幅広い医療ニーズに対応します。
健康診断やがん検診などで胸部レントゲン検査の結果が「要精密検査」となった場合は、はっきりとした診断を行うために、より精度の高い胸部CT検査を行います。異常が指摘されたからといって、すぐに病気と断定するわけではありません。また、再検査が必要な方でも90%以上の方が肺がんではありません。しかし、肺がんではない場合でも早期の治療が必要な病気もあるので、要再検査の通知が届いた場合は放置をせず早期に受診するようにしてください。CT検査はレントゲン検査と同じくX線を利用して画像化する検査ですが、胸部レントゲン検査が1方向からX線を照射するため臓器の重なりなどで死角ができてしまうのに対して、CT検査ではからだの周りからX線を照射するため、体内の様子を輪切りの断面画像として写し出すことができ、より精密な診断が可能になります。
また、胸部CT検査は国が定めるがん検診には含まれていませんが、肺がんの有無を調べる画像診断法として現時点でもっとも有力な方法とされており、がんの大きさや性質、周囲の臓器への広がりなどを調べることができます。胸部CT検査なら小さな肺がんも発見できる可能性が高まるため、人間ドックのオプションで選択する人も少なくありません。特に、喫煙歴が長いなど肺がんのリスクが高いと考えられる人では、意味のある検査と考えられます。
当クリニックには呼吸器内科専門医が在籍し、被ばく量を少なく抑えながら撮影する低線量胸部マルチスライスCTを導入しております。また、胸部CTを詳細に読影できる読影専門会社とも連携しており、健診で指摘を受けた場合の二次検診としてもぜひご利用ください。 ご予約は、当院ホームページの生活習慣病外来予約から、ご都合のよい日をご予約ください。当日は、絶食など特別な準備は必要ありません。また、二次検診は医療保険が適用されます。
呼吸器感染症の診断が、より迅速に・正確になりました。
当院では、最新鋭のPCR検査機器「BioFire® SpotFire®」を導入しました。
この機器により、百日咳、COVID-19(新型コロナウイルス)、インフルエンザ、マイコプラズマ感染症を含む、15種類の呼吸器感染症を、わずか15〜20分で判定することが可能になりました。
※合計15種類の病原体を同時に検査でき、原因不明だった咳や発熱の正確な診断が、これまでよりも圧倒的に早く行えるようになりました。
従来、以下を要していました。
SpotFireなら、検査開始から約20分で結果が判明。
その場で正確な診断を行い、速やかに治療に入ることができます。
(※特に、子育て中のご家庭や、忙しい会社員の方、重症化リスクのある高齢者の方にとって、大きな安心につながります。)
(※検査対象となる症状・診察内容により異なる場合があります。詳しくは医師にご相談ください。)
モストグラフは、普通に呼吸をしたまま気道の状態を調べる新しい検査方法です。
喘息の場合は気道が狭くなって息を吐き出しにくくなっていますが、モストグラフでどの程度吐き出しにくくなっているかを、「気道抵抗」という数値で調べることができます。 結果は色分けされ正常ならば緑、抵抗が強くなるに従い黄色→赤→青と異常がわかりやすく表示されます。モストグラフは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の診断、また治療効果の確認にも有用です。例えば、COPDでは抵抗は高く、周波数依存や呼吸周期依存が見られます。一方、気管支喘息では、呼吸抵抗は高いものの、周波数や呼吸周期への依存はあまり見られません。モストグラフは3~4歳から検査が可能です。咳がある場合など、その咳が喘息かどうかを判断することが可能です。また、今の喘息治療がうまくいっているかどうかを判断することが出来ますので、喘息管理にとても役に立つ検査です。検査方法は、マウスピースを口にくわえるだけで可能です。この検査が使えるようになって、これまで肺機能検査をすることが出来なかった6~7歳以下の年齢の咳、喘息の治療と管理がとてもやりやすくなりました。
スパイロメーターを使用して、肺活量、努力性肺活量、1秒量、拡散能を調べて下記の検査と診断をします。
1.喘息の疑い(隠れ喘息の可能性)がある方
2.舌下免疫療法(シダトレン)やダニアレルギーに対する舌下免疫療法をご希望の方
3.喘息の治療を実施している方で、治療効果を見るために定期的に行います。
呼気NO検査(一酸化窒素検査)は、気道炎症の程度を測る指標として治療の経過を診るために有用であり、喘息や隠れ喘息(喘息の疑い)の有無を判断する基準になります。これにより、喘息と診断されたことがない人でも、実は隠れ喘息であることが判明することがあります。特に長引く咳をしている場合、喘息によるものかどうかを判断するために役立つ検査です。この検査は、2013年度から保険適用となり、所要時間は約2分と短時間で済むため、気軽に実施できます。
まずリラックスしてイスに座り、思いっきり息を吐き出します。その後、専用機器のマウスピースをくわえ、大きく息を吸い込みますが、ゆっくりと落ち着いて吸い込んでください。呼気NO検査(一酸化窒素検査)の所要時間は約2分で、喫煙や鼻炎の有無も判断基準に影響するため、診療の際には可能な範囲で喫煙歴や鼻炎の有無をお伝えください。
呼気NO低値(成人25ppb未満、12歳未満の小児20ppb未満)
気道の好酸球性炎症の存在はありません喘息以外の原因を疑います。
呼気NO中間値(成人25~50ppb、12歳未満の小児20~35ppb)
気道の好酸球性炎症の存在はあるが、病状としては軽度である吸入ステロイドホルモン剤を開始を検討し、呼気NO値を経過観察します。
高値(成人50ppb以上、小児35ppb以上)
アレルギーの原因物質を探るため当院では初診時に血液検査を実施します。