【糖尿病】心臓、腎臓、代謝まるごとクリニック ―Lancet 最新レビューが示す「世界のかかりつけ回帰」とGLP-1薬の新しい力―
はじめに ― 「臓器ごとの専門外来」
糖尿病で内科、血圧で循環器内科、腎臓の数値が気になって腎臓内科、脂肪肝を指摘されて消化器内科――。このように、いくつもの専門外来をはしごしている方は少なくありません。しかし最新の医学は、心臓・腎臓・血糖や脂質などの代謝を「別々の病気」としてではなく、「互いに影響し合うひとつのシステム」として診ることの重要性を強調しています。
2026年10月1日、世界的な医学誌Lancetの姉妹誌であるLancet Diabetes & Endocrinologyに、「糖尿病とプライマリケアの役割:グローバルな視点」と題した大規模レビューが掲載されました(Kar, Sathanapally et al., 2026)。英国・米国・中国・インドなど世界各国の専門家がまとめたこの論文の結論は明快です。早期発見と継続的な管理こそが合併症と死亡を減らす鍵であり、それを最も効率よく担えるのは、地域で患者さんを診るかかりつけ医療である、というものです。
実はこれは、特定健診とかかりつけ医を軸に地域医療を組み立ててきた日本が歩んできた方向と重なります。さらに近年、GLP-1 受容体作動薬と呼ばれる薬が、体重減少とは独立して心臓・腎臓・肝臓を守ることが次々に示され、地域のクリニックで「まとめて管理する」意義はますます大きくなっています。本コラムでは、添付の Lancet レビューと欧米の最新論文9件をもとに、世界の医療がどこへ向かっているのか、そして地域のクリニックが果たす役割をわかりやすく解説します。
1. 世界の糖尿病人口5億8900万人 ― 「見つかっていない4割」という課題
国際糖尿病連合(IDF)の最新推計によると、20〜79歳の成人のうち約5億8900万人が糖尿病とともに暮らしており、これは世界の成人の約 11.1%に相当します(Kar, Sathanapally et al., 2026)。糖尿病は、心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気だけでなく、慢性腎臓病、がん、認知症に至るまで、幅広い病気のリスクを押し上げることがわかっています。
このレビューで特に注目すべきは、糖尿病がある成人の42.8%、実に約2億5170万人が「まだ診断されていない」という事実です。自覚症状が乏しいまま血管や腎臓のダメージが静かに進み、見つかったときにはすでに合併症が始まっている――。これが世界共通の課題として浮かび上がっています。モデル研究では、プライマリケアでのスクリーニングによって糖尿病の診断がおよそ3年早まり、その分だけ早く治療を最適化し、合併症を予防できると推計されています。
また、診断されている方であっても、HbA1c(過去2〜3か月の血糖の平均を反映する指標)や血圧、コレステロールの目標を達成できている人は限られています。世界保健機関(WHO)は、診断された方の80%が血糖・血圧の目標を達成すること、40歳以上の60%がスタチン(コレステロールを下げる薬)を使用することを2030年までの目標に掲げていますが、現時点でスタチンの使用率はわずか 12%程度にとどまるとされています(Kar, Sathanapally et al., 2026)。「見つける」「続ける」の両方が、世界的な課題なのです。
2. なぜ今「プライマリケア」なのか ― Lancetレビューが示すエビデンス
プライマリケアとは、身近な地域で、病気の種類を問わず最初に相談でき、長期にわたって健康を見守る医療のことです。Lancet レビューは、プライマリケアの強みとして、患者さんの体質・家族歴・生活背景を長期的に把握できる「継続性」と、複数の病気をまとめて診る「包括性」を挙げています(Kar, Sathanapally et al., 2026)。継続して同じ医療者に診てもらうことは、治療の継続率を高め、合併症・入院・死亡の減少と関連することが示されています。
具体的なデータも豊富です。デンマークで行われた大規模なランダム化試験では、目標を定めて定期的に経過を追う構造化されたプライマリケアにより、6年間でHbA1cが8.5%対9.0%、収縮期血圧が145対150mmHgと、通常診療より有意に改善しました。米国の薬剤師・看護師主導の外来糖尿病プログラムでは、4 年間で HbA1c が平均 1.04 ポイント低下し、入院が32.4%、救急外来受診が 21.6%減少しています。英国スコットランドでは、一般診療所に組み込まれた「心・腎・代謝クリニック」により、12か月で腎機能の指標であるeGFRが平均2.9mL/分/1.73m²改善しました(Kar, Sathanapally et al., 2026)。
さらにレビューは、HbA1cを0.9%、収縮期血圧を10mmHg、LDLコレステロールを約39mg/dL下げることが、それぞれ独立して心血管病や死亡のリスクを 10〜20%減らすことを紹介しています。重要なのは、血糖・血圧・脂質・腎臓・喫煙といった複数の危険因子を「同時に」管理するほど、心血管イベントが段階的に減るという点です。ひとつの臓器だけを専門的に診るのではなく、複数の危険因子を一か所で継続的に管理できる場所こそがプライマリケアだ、というのがこのレビューの中心的なメッセージです。
3. 心臓・腎臓・代謝はひとつながり ― 米国心臓協会が提唱した「CKM症候群」
こうした流れを象徴するのが、米国心臓協会(AHA)が2023年に発表した「心血管・腎・代謝(CKM)症候群」という新しい概念です(Ndumele et al., Circulation 2023)。CKM とはCardiovascular(心血管)、Kidney(腎臓)、Metabolic(代謝)の頭文字で、肥満、糖尿病、慢性腎臓病、心血管病が互いに原因となり結果となって悪循環を生む状態を、ひとつの症候群としてとらえ直したものです。
この提言では、CKM の進行をステージ 0(危険因子なし)からステージ 4(心血管病の発症)までの5段階に分類しています。たとえば、内臓脂肪の蓄積や血糖の軽い上昇といった早い段階(ステージ 1〜2)から介入すれば、腎臓の機能低下や心不全、心筋梗塞への進行を食い止められる可能性があります。そのためにAHAは、血圧・血糖・脂質に加えて、腎機能(eGFR)と尿中アルブミン(腎臓の傷みを早期に示す指標)を定期的にチェックすることを推奨しています。
注目すべきは、この提言がCKMの管理の担い手として、プライマリケアを中心に据えた多職種チームを明確に位置づけている点です(Ndumele et al., 2023)。循環器・腎臓・内分泌の専門医が連携しつつ、日常の評価・生活指導・薬物治療の調整は、患者さんを身近で継続的に診る医療機関が担う――。米国の心臓病学の最高権威が示したこの方向性は、Lancet レビューの結論とぴたりと一致しています。
4. GLP-1 受容体作動薬の新しい顔 ― 体重減少だけでは説明できない心臓への効果
「まとめて管理する」意義を大きく押し上げたのが、GLP-1 受容体作動薬です。GLP-1 は食事をとると腸から分泌されるホルモンで、これを薬として補うセマグルチド(オゼンピック/ウゴービ)やチルゼパチド(マンジャロ/ゼップバウンド)は、血糖を下げ、食欲を抑えて体重を減らします。しかし近年の研究で、この薬の価値は「やせ薬」にとどまらないことが明らかになってきました。
糖尿病のない肥満の方で心血管病の既往がある1万7604人を対象にしたSELECT試験では、セマグルチドにより心筋梗塞・脳卒中・心血管死をあわせた主要心血管イベント(MACE)が20%減少しました(Lincoff et al., NEJM 2023)。さらに2025年にLancetに発表された事前規定解析では、この効果は治療開始時の体重やBMIの大きさにかかわらず一貫しており、治療開始後早期の体重減少の大きさとも関連しませんでした。腹囲の減少で説明できたのはMACE 減少効果の約3分の1にすぎず、残りの約3分の2は体重減少とは別のメカニズムによると考えられています(Deanfield et al., Lancet 2025)。
その「別のメカニズム」として有力視されているのが、血管の炎症を抑える作用、血圧や脂質の改善、動脈硬化の進行抑制などです。つまり、GLP-1 受容体作動薬は、肥満・糖尿病・心臓病という「CKM」の複数の要素に同時に働きかける薬だといえます。逆にいえば、体重が大きく減らない方でも心血管保護の恩恵を受けられる可能性があり、適応を見極めて長く継続的にフォローする医療機関の役割が重要になります。
5. 腎臓と肝臓も守る ― FLOW試験・SELECT腎解析・ESSENCE試験
GLP-1 受容体作動薬の効果は腎臓にも及びます。2型糖尿病と慢性腎臓病を併せ持つ3533人を対象とした FLOW 試験では、セマグルチドにより腎不全・腎機能の大幅な低下・腎臓や心血管による死亡をあわせた腎イベントが 24%減少し、心血管死や全死亡も減少しました(Perkovic et al., NEJM 2024)。これは、GLP-1 受容体作動薬で腎臓を主要評価項目とした初の大規模試験として、腎臓病診療の考え方を大きく変えた成果です。
糖尿病のない方でも同様の傾向が見られます。SELECT 試験の腎臓に関する事前規定解析では、セマグルチドにより腎臓の複合エンドポイントが22%減少し、eGFRの年間低下も緩やかになりました(Colhoun et al., Nature Medicine 2024)。GLP-1 受容体は腎臓にも存在し、尿たんぱくの減少、炎症や線維化(組織が硬くなること)の抑制など、体重減少を介さない直接的な保護作用が想定されています。
肝臓では、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH:かつてのNASH)に対する第3相ESSENCE試験で、72 週間のセマグルチド治療により脂肪肝炎の改善が62.9%(プラセボ34.3%)、肝線維化の改善が36.8%(同22.4%)に認められました(Sanyal et al., NEJM 2025)。心臓・腎臓・肝臓という主要臓器を横断して守る薬が登場したことで、これらを別々の外来で診るよりも、ひとりの患者さんの全体像を把握する医師がまとめて判断する方が理にかなう時代になってきたのです。
6. 欧米のガイドラインも「まとめて診る」へ ― ESC・ADA・KDIGO
こうしたエビデンスは、欧米の診療ガイドラインにも反映されています。欧州心臓病学会(ESC)の 2023 年ガイドラインは、糖尿病の方の心血管病管理について、心血管病や腎臓病がある場合には血糖値の高さにかかわらず、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬など臓器保護効果が証明された薬を選ぶよう推奨しています(Marx et al., Eur Heart J 2023)。同時に、糖尿病の方全員に対して eGFR と尿中アルブミンによる腎臓病のスクリーニングを行うことも求めています。
米国糖尿病学会(ADA)の「糖尿病診療基準 2026」も、血糖だけを指標にするのではなく、心血管病・心不全・慢性腎臓病・肥満・脂肪肝といった併存疾患を考慮して薬を選ぶ「臓器保護型」の治療戦略を前面に打ち出しています(ADA, Diabetes Care 2026)。また、国際腎臓病ガイドライン機構(KDIGO)の 2024 年ガイドラインは、2 型糖尿病と慢性腎臓病を有する方にGLP-1 受容体作動薬を推奨し、腎臓病の早期発見と心血管リスクの包括的管理を強調しています(KDIGO, Kidney Int 2024)。
欧州の心臓学会、米国の糖尿病学会、国際的な腎臓学会――。異なる専門分野の団体が、そろって「血糖・血圧・脂質・腎機能・体重を一体として評価し、臓器を横断して守る」という同じ結論に到達していることは、非常に意義深いことです。そして、その実践の場として、定期的な検査と長期的な経過観察が可能な地域の医療機関がますます重視されています。
7. 世界も日本と同じ方向へ ― 特定健診・かかりつけ医機能・JDOIT3
日本は、こうした世界の流れを先取りしてきた国のひとつです。2008 年に始まった特定健診・特定保健指導は、腹囲や血糖・脂質・血圧を 40 歳以上の方に毎年チェックし、メタボリックシンドロームの段階で介入するしくみです。これは、AHA の CKM 症候群が重視する「早い段階での発見と介入」を、国の制度として実装したものといえます。
さらに2025 年4月には「かかりつけ医機能報告制度」が施行され、2026年からは各医療機関が、どのような疾患に対応し、どのような継続的管理や在宅医療を提供できるのかを都道府県に報告するしくみが動き出しました。Lancet レビューでは、英国の国民保健サービス(NHS)の 10 年計画が「地域を基盤とした近隣医療(ネイバーフッド・ヘルス)」を掲げていることや、WHOが2025年にセマグルチドを必須医薬品リストに加えたことも紹介されています(Kar, Sathanapally et al., 2026)。地域の医療機関を軸に、生活習慣病を継続的にまとめて管理するという方向性で、世界と日本は歩調をそろえつつあります。
このレビューでは、日本のJ-DOIT3 試験も取り上げられています。血糖・血圧・LDLコレステロールをより厳格に管理した群では、心血管イベントと全死亡をあわせた主要評価項目のリスクが19%低い傾向(ハザード比0.81)が示されましたが、統計的有意差には至りませんでした(Kar, Sathanapally et al., 2026)。デンマークの ADDITION-Europe 試験でも、5年後には危険因子の改善が見られた一方、10 年後には差が縮小しています。こうした結果からレビューは、危険因子の管理を 5 年、10 年と「途切れなく続ける」ことの重要性を強調しています。継続性こそが、地域のかかりつけ医療の最大の価値なのです。
8. 地域のクリニックが担う「心腎代謝の拠点」
それでは、地域のクリニックが心臓・腎臓・代謝をまとめて管理する拠点になるためには、何が必要でしょうか。Lancet レビューは、成功の鍵として、診療の継続性、多職種チームによる連携、検査や診療記録のデジタル化、そして専門医療機関との明確な連携経路を挙げています(Kar, Sathanapally et al., 2026)。2023 年のコクランレビューでも、チームの役割分担、ケースマネジメント、患者さんへの教育が、血糖・血圧・脂質の改善に最も効果的な要素とされています。
実際の診療では、年 1 回の健診だけでなく、HbA1c・脂質・eGFR・尿中アルブミンの定期的な測定、内臓脂肪や脂肪肝の画像評価、体組成の把握などを組み合わせ、CKM のステージを見極めることが重要です。そのうえで、食事・運動・睡眠といった生活習慣への介入を土台とし、必要に応じてGLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬など臓器保護効果が証明された薬を適切に選び、副作用や効果を見ながら長く伴走します。
一方で、レビューは課題も率直に指摘しています。医療者の人材不足や燃え尽き、情報システムの分断、薬剤費の負担などが、プライマリケアでの包括的な管理を阻む要因となり得ます(Kar, Sathanapally et al., 2026)。だからこそ、検査機器や運動療法の体制を備え、患者さんが通い続けやすい診療時間を確保し、必要なときには速やかに専門医療機関へつなぐ――。そうした地道な体制づくりが、地域のクリニックに求められています。
おわりに ― 「ひとつのからだ」を身近な場所で長く
2026 年のLancet Diabetes & Endocrinology のレビューをはじめ、SELECT・FLOW・ESSENCEといった大規模試験、そして ESC・ADA・KDIGO・AHA の提言は、いずれも同じ方向を指しています。心臓・腎臓・代謝はひとつながりであり、早く見つけ、まとめて、途切れなく管理することが、合併症と死亡を減らす最も確かな道だということです。そしてそれは、日本が特定健診とかかりつけ医を軸に目指してきた姿でもあります。
まんかいメディカルクリニックでは、内科・呼吸器内科・内分泌代謝の診療に加え、CT・超音波検査による内臓脂肪や脂肪肝の評価、InBodyによる体組成測定、運動療法、GLP-1受容体作動薬を用いた治療プログラムまでを一か所で提供しています。日曜・祝日も診療し、救急救命士が常駐する体制で、働き盛りの方も継続して通いやすい環境を整えています。血糖・血圧・コレステロール・腎臓の数値のどれかが気になる方は、ひとつの臓器だけでなく「からだ全体」を見直すきっかけとして、どうぞお気軽にご相談ください。
FAQ ― よくあるご質問
Q1. 糖尿病・高血圧・腎臓病は、それぞれの専門医に診てもらう方が安心ではないですか?
専門医による精密な評価や治療が必要な場面は確かにあります。一方で、これらの病気は互いに影響し合うため、全体を把握して継続的に管理することが重要です。Lancet Diabetes & Endocrinologyのレビューでは、構造化されたプライマリケアによって血糖・血圧が改善し、入院や救急受診が減ることが示されています(Kar, Sathanapally et al., 2026)。日常の管理はかかりつけ医がまとめて行い、必要なときに専門医と連携するのが、現在の国際的に推奨される形です。
Q2. GLP-1 受容体作動薬(オゼンピック・ウゴービ・マンジャロなど)は「やせ薬」ではないのですか?
体重を減らす効果はありますが、それだけではありません。SELECT 試験の解析では、心血管イベントを減らす効果のうち腹囲の減少で説明できたのは約3分の1で、残りは体重減少とは別のメカニズムによると考えられています(Deanfield et al., Lancet 2025)。腎臓(Perkovic et al., NEJM 2024)や肝臓(Sanyal et al., NEJM 2025)を守る効果も示されています。ただし、適応や保険適用には条件があり、美容目的での使用は推奨されません。医師と相談のうえで判断することが大切です。
Q3. 健診で「腎機能は正常」と言われました。尿の検査も必要ですか?
はい、糖尿病や高血圧のある方には特に重要です。腎臓の傷みは、eGFR(血液検査による腎機能の指標)が低下するより前に、尿中にアルブミンというたんぱくが漏れ出すことで見つかる場合があります。米国心臓協会の CKM 症候群の提言(Ndumele et al., Circulation 2023)や欧州心臓病学会のガイドライン(Marx et al., Eur Heart J 2023)は、eGFRと尿中アルブミンの両方を定期的に調べることを推奨しています。
Q4. 太っていなくても、心臓・腎臓・代謝のチェックは必要ですか?
必要です。日本人を含むアジアの方は、欧米の方ほど太っていなくても内臓脂肪がたまりやすく、糖尿病や心血管病を発症しやすいことが知られています。SELECT 試験でも、セマグルチドの心血管保護効果は治療開始時の BMI にかかわらず一貫していました(Deanfield et al., Lancet 2025)。体重だけでなく、血糖・血圧・脂質・腎機能・内臓脂肪をあわせて評価することが、早期発見の近道です。
Q5. 薬で数値が良くなったら、通院をやめてもよいですか?
自己判断での中断はおすすめしません。日本のJ-DOIT3試験や欧州のADDITION-Europe試験の結果から、Lancet のレビューは危険因子の管理を長期にわたって継続することの重要性を強調しています(Kar, Sathanapally et al., 2026)。また、ADAの診療基準(ADA, Diabetes Care 2026)も、併存疾患に応じて治療を定期的に見直すことを推奨しています。数値が良い状態を維持できているかを定期的に確認し、薬の量や種類を調整していくことが、合併症を防ぐうえで大切です。
参考文献
1. Kar P, Sathanapally H, Aschner P, et al. Diabetes and the role of primary care: a
global perspective. Lancet Diabetes Endocrinol. 2026 (published online Oct 1, 2026).
https://doi.org/10.1016/S2213-8587(26)00214-7
2. Deanfield J, Lincoff AM, Kahn SE, et al. Semaglutide and cardiovascular outcomes by
baseline and changes in adiposity measurements: a prespecified analysis of the SELECT
trial. Lancet. 2025;406(10516):2257-2268. https://doi.org/10.1016/S01406736(25)01375-3
3. Lincoff AM, Brown-Frandsen K, Colhoun HM, et al. Semaglutide and Cardiovascular
Outcomes in Obesity without Diabetes. N Engl J Med. 2023;389(24):2221-2232.
https://doi.org/10.1056/NEJMoa2307563
4. Perkovic V, Tuttle KR, Rossing P, et al. Effects of Semaglutide on Chronic Kidney
Disease in Patients with Type 2 Diabetes (FLOW). N Engl J Med. 2024;391(2):109-121.
https://doi.org/10.1056/NEJMoa2403347
5. Colhoun HM, Lingvay I, Brown PM, et al. Long-term kidney outcomes of semaglutide in
obesity and cardiovascular disease in the SELECT trial. Nat Med. 2024;30(7):2058
2066. https://doi.org/10.1038/s41591-024-03015-5
6. Sanyal AJ, Newsome PN, Kliers I, et al. Phase 3 Trial of Semaglutide in Metabolic
Dysfunction-Associated Steatohepatitis (ESSENCE). N Engl J Med. 2025;392(21):2089
2099. https://doi.org/10.1056/NEJMoa2413258
7. Ndumele CE, Rangaswami J, Chow SL, et al. Cardiovascular-Kidney-Metabolic Health: A
Presidential Advisory From the American Heart Association. Circulation.
2023;148(20):1606-1635. https://doi.org/10.1161/CIR.0000000000001184
8. Marx N, Federici M, Schütt K, et al. 2023 ESC Guidelines for the management of
cardiovascular disease in patients with diabetes. Eur Heart J. 2023;44(39):4043-4140.
https://doi.org/10.1093/eurheartj/ehad192
9. American Diabetes Association Professional Practice Committee. Standards of Care in
Diabetes—2026. Diabetes Care. 2026;49(Suppl 1).
https://diabetesjournals.org/care/issue/49/Supplement_1
10. Kidney Disease: Improving Global Outcomes (KDIGO) CKD Work Group. KDIGO 2024 Clinical
Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease.
Kidney Int. 2024;105(4S):S117-S314. https://doi.org/10.1016/j.kint.2023.10.018
※本コラムは医学的情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。気になる症状がある方は医療機関にご相談ください。
記事監修者田場 隆介
医療法人社団 青山会 まんかいメディカルクリニック 理事長
医療法人社団青山会代表。兵庫県三田市生まれ、三田小学校、三田学園中学校・同高等学校卒業。 1997(平成9)年岩手医科大学医学部卒業、町医者。聖路加国際病院、淀川キリスト教病院、日本赤十字社医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院を経て、2009(平成21)年医療法人社団青山会を継承。 2025年問題の主な舞台である地方の小都市で、少子高齢化時代の主役である子どもと高齢者のケアに取り組んでいる。
