【生活習慣】大腸がんを遠ざける食事、育ててしまう食事―腸内細菌を「発がん工場」にしない、最新 10 論文が示す食べ方―
はじめに ― 「食卓」から始まっている
「大腸がんは高齢者の病気」と思っていませんか。実はいま、世界中で 30 代・40 代の大腸がんが増えており、医学界が強い危機感を抱いています。2026 年に米国がん協会が発表した最新の統計では、米国の 50 歳未満の大腸がん罹患率は 2013 年から 2022 年にかけて年 3%のペースで上昇し、50 歳未満のがん死亡原因の第 1 位になったことが報告されました(Siegel et al., CA Cancer J Clin 2026)。同じ報告は、大腸がんの半分以上が喫煙・不健
康な食事・飲酒・運動不足・肥満といった「変えられる要因」によるものだと指摘しています。
日本も例外ではありません。2026 年 8 月に Nature Genetics 誌に発表された日本人大腸がん患者の全ゲノム解析では、腸内細菌がつくる毒素の「傷あと」が 1960 年代以降に生まれた世代で目立って多いことが明らかになりました(Shiba et al., Nat Genet 2026)。私たちが毎日口にする食べ物は、腸内細菌の顔ぶれと働きを変え、その細菌がつくる物質が大腸の細胞に影響を与えます。つまり食事は、腸内細菌を「守り手」にも「発がん工場」にも変えうるのです。
本コラムでは、Nature Genetics、JAMA Oncology、Gut 誌などに掲載された研究に、ヨーロッパとアメリカの権威ある最新研究を加えた計 10 件のエビデンスをもとに、「なぜ食事が大腸がんに関わるのか」というメカニズムから、「具体的に何を増やし、何を減らせばよいのか」という実践までを、一般の方にもわかりやすく解説します。
1. 若い世代に広がる大腸がん ― 数字で見る現状
米国がん協会の Siegel らによる「Colorectal cancer statistics, 2026」によると、米国では 2026 年に約 15 万 8,850 人が新たに大腸がんと診断され、約 5 万 5,230 人が亡くなると推計されています(Siegel et al., CA Cancer J Clin 2026)。高齢者では検診の普及によって罹患率が年 2.5%ずつ低下している一方、20〜49 歳では逆に年 3%のペースで増加し、50 歳未満の死亡率も 2004 年以降、毎年約 1%ずつ上昇しています。特に増えているのは、大腸の出口に近い「直腸」や「遠位結腸(S 状結腸など)」のがんです。
この「若年化」は、1950〜60 年代以降に生まれた世代ほどリスクが高いという「出生コホート効果」を伴っています。遺伝子の変化は数十年でこれほど急激には起こりません。そのため研究者たちは、この数十年で大きく変わった環境要因、すなわち食生活の欧米化、超加工食品の普及、肥満や運動不足、抗菌薬の使用、そしてそれらによる腸内細菌の変化に注目しています。
日本人を対象とした Shiba らの研究(Nat Genet 2026)も、日本の大腸がん罹患が欧米を上回る水準にあり、若年発症例が増えていると述べています。原因がひとつに決まるわけではありませんが、「毎日の食事」は誰もが今日から見直せる、最も身近な予防の手段です。
2. 「脂っこい」が腸内細菌を変える ― 「二次胆汁酸」という犯人
脂肪の多い食事をとると、肝臓は脂肪を消化するために「胆汁酸」を多く分泌します。その一部は大腸まで届き、特定の腸内細菌によって「二次胆汁酸」、特にデオキシコール酸(DCA)に変換されます。以前から大腸がん患者では DCA が多いことが知られていましたが、それが原因なのか結果なのかは分かっていませんでした。
2026 年に Gut 誌に発表されたドイツを中心とする研究グループの論文は、この問いに「原因である」という強い証拠を示しました(Osswald et al., Gut 2026)。遺伝的に大腸がんになりやすいブタに欧米型の高脂肪・低食物繊維食を与えると、便中の DCA が増え、大腸粘膜の細胞増殖が活発になり、がんの病状が悪化しました。この細胞増殖は、胆汁酸を吸着する薬(コレスチラミン)で抑えられました。さらに、複数国のヒトの便の遺伝子解析では、胆汁酸を DCA に変える能力をもつ細菌(クロストリジウム・シンデンスなど)の遺伝子が大腸がん患
者で多く見つかりました。
決定的だったのは、無菌マウスにこの細菌を定着させると大腸腫瘍が増え、胆汁酸を変換する遺伝子だけを壊した細菌では腫瘍が少なかったという実験です。研究チームは「不適切な食事条件のもとで、腸内細菌がつくる二次胆汁酸が大腸がんを促進する」と結論し、リスクの高い人では二次胆汁酸の産生を減らす食事介入が有望だとしています。高脂肪・低食物繊維の食事を見直すことは、この「悪い代謝ルート」を細らせることにつながります。
3. 日本人の大腸がんに刻まれた「細菌の指紋」 ― 毒素コリバクチン
大腸菌の中には、「pks」と呼ばれる遺伝子群をもち、「コリバクチン」という毒素をつくる株(pks 陽性大腸菌)が存在します。コリバクチンは DNA の二本鎖を架橋・切断し、細胞のDNA に特有の変異パターン(変異シグネチャー:SBS88 や ID18)を残します。いわば、細菌がDNA に残した「指紋」です。
大阪大学・東京大学などのチームは、日本人の大腸がん患者 454 人と健康な方 146 人の便の全メタゲノム解析と、がん組織の全ゲノム解析を組み合わせました(Shiba et al., Nat Genet 2026)。その結果、コリバクチン関連の変異シグネチャーは、超変異型を除く患者の44.8%に、しかも発がんのごく初期の段階の変異として認められました。この指紋は 1960 年代以降、特に 1965 年以降に生まれた世代で有意に多く、40 歳未満の患者にも集積していました。著者らは、小児期の抗菌薬使用に加えて食事や生活習慣の変化が重なって影響している可能性を論じ、コリバクチンは「日本人に多く、しかも変えうる可能性のある危険因子」だと述べています。
では、食事はこの細菌とどう関係するのでしょうか。米国の 13 万 4 千人以上を追跡した研究では、赤肉・加工肉・砂糖・精製穀物の多い「欧米型食事」をとっている人ほど、pks 陽性大腸菌を多く含むタイプの大腸がんになりやすく(最も欧米型の群で約 3.5 倍、HR 3.45)、pks 陽性 大腸菌の 少 ないがんとは関 連 が み られませんでした (Arima et al., Gastroenterology 2022)。食事は腸内細菌を通じて特定のタイプの大腸がんのリスクを押し
上げる、という道筋を示した重要な研究です。
4. 超加工食品と若年の大腸ポリープ ― 「手軽さ」の代償
超加工食品とは、工場で作られ、そのまま、あるいは温めるだけで食べられる製品のうち、家庭の台所では使わない添加物や加工原料を多く含むものを指します。菓子パン、甘い朝食用シリアル、スナック菓子、清涼飲料水、ソーセージやハムなどの加工肉、インスタント食品などが代表例です。
ハーバード大学などのチームは、米国の女性看護師 2 万 9,105 人を 24 年間追跡し、50 歳未満で見つかった大腸ポリープ(大腸がんの前段階)と超加工食品の関係を調べました(Wang C et al., JAMA Oncol 2025)。参加者は 1 日のエネルギーの 34.8%を超加工食品からとっており、最も多く食べていたグループは最も少ないグループに比べ、がん化しやすい「通常型腺腫」のリスクが 45%高いという結果でした(調整オッズ比 1.45、95%信頼区間 1.19〜1.77)。
この関連は、肥満・2 型糖尿病の有無、食物繊維やカルシウムの摂取量、食事全体の質で補正しても変わりませんでした。
注目すべきは、超加工食品の摂取源の第 1 位が「超加工のパン・朝食用食品」(22.6%)だったことです。忙しい朝の菓子パンや甘いシリアルは、日本でもなじみ深い食習慣です。研究者らは、超加工食品が腸内細菌のバランスを乱し、腸のバリア機能や慢性炎症に影響する可能性を指摘し、「食事の質を高めることが若年大腸がんの増加を抑える戦略になりうる」と結論しています。
5. どの「食べ方」が最も大腸を守るのか ― 18 の食事パターンを比較
個々の食品ではなく、「食べ方全体」で見たらどうでしょうか。ハーバード大学の Wang らは、米国の 3 つの大規模コホート(男女約 21 万 8 千人、追跡期間中央値 24 年、大腸がん3,428 例)を用いて、18 種類の食事パターンと大腸がんの関係を同じ土俵で比較しました(Wang P et al., Int J Epidemiol 2023)。
その結果、大腸がんのリスクを下げていたのは、野菜・果物・全粒穀物・豆類・低脂肪乳製品を多くとり、赤肉・加工肉・甘い飲み物・塩分を控える「DASH 食(高血圧予防食)」で、スコアの高い人は低い人に比べリスクが 14%低くなっていました(HR 0.86)。反対に、「欧米型食事」は 15%、「インスリンを過剰に分泌させる食事(高インスリン血症型食事)」は20%、「体の炎症を強める食事(炎症型食事)」は 23%、それぞれリスクを高めていました。
血糖値を急上昇させる食事や、慢性炎症を招く食事が、大腸がんと深く関わっていることを示しています。
この結論は、世界がん研究基金(WCRF)の国際プロジェクト「CUP Global」による 2025 年の系統的レビューでも裏づけられています(Chu et al., Am J Clin Nutr 2025)。53 の観察研究と 3 つのランダム化試験を検討した結果、地中海食、健康的な植物性食品中心の食事、DASH 食などに沿った食べ方ほど大腸がんリスクが低いという「限定的だが示唆的」なエビデンスがあると判定されました。特定の「魔法の食品」を探すより、食事全体の型を整えることが大切だといえます。
6. 97 の食品を調べて見えた「守る食品」と「控えたい食品」
英国オックスフォード大学の Papier らは、英国の女性 54 万 2,778 人を平均 16.6 年追跡し、1 万 2,251 例の大腸がん発症と 97 種類の食品・栄養素との関係を網羅的に解析しました(Papier et al., Nat Commun 2025)。これだけの規模で「食事まるごと」を調べた研究は世界でも屈指です。
最もはっきりと大腸がんのリスク低下と関連していたのはカルシウムでした。1 日 300mg 多くとるごとにリスクは 17%低く(相対リスク 0.83)、300mg はおよそ牛乳コップ 1 杯強に相当します。牛乳は 1 日 200g 増えるごとに 14%のリスク低下、ヨーグルトも低いリスクと関連しており、研究チームは乳製品の予防効果は「主にカルシウムによる」と結論しています。カルシウムは腸の中で胆汁酸や脂肪酸と結合し、第 2 章で述べた二次胆汁酸などの刺激から大腸粘膜を守ると考えられています。
一方、リスクを高めていたのはアルコールと赤肉・加工肉でした。アルコールは 1 日 20g(ビール中瓶 1 本・日本酒 1 合程度)増えるごとに 15%(相対リスク 1.15)、赤肉・加工肉は 1 日30g(ハム 2〜3 枚程度)増えるごとに 8%(同 1.08)リスクが上昇しました。赤肉や加工肉に含まれるヘム鉄や、加工時に生じるニトロソ化合物は、大腸粘膜を傷つける作用があると考えられています。
7. ヨーグルトと腸内細菌 ― 「善玉菌」は大腸がんのタイプを選ぶ
発酵食品と大腸がんの関係も、腸内細菌の視点から新たな知見が出ています。米国の看護師健康調査と医療従事者追跡調査の参加者を数十年追跡した研究では、3,079 例の大腸がんのうち、がん組織内のビフィズス菌の量を測定できた 1,121 例を解析しました(Ugai S et al.,Gut Microbes 2025)。
その結果、ヨーグルトを週 2 回以上食べていた人では、ビフィズス菌が検出されるタイプの右側結腸(近位結腸)がんの発症率が約 20%低いことがわかりました。ビフィズス菌が検出されないタイプのがんとは関連がみられず、ヨーグルトの効果が腸内細菌の状態を介している可能性を示唆しています。これは、第 6 章の英国の研究でヨーグルトや乳製品がリスク低下と関連したこととも整合します。
もちろん、ヨーグルトさえ食べればよいというわけではありません。ただ、第 2 章・第 3 章で見た「悪い代謝をする細菌」「毒素をつくる細菌」とは逆に、食事によって腸内細菌を味方につけられる可能性を示した点で意義深い研究です。食物繊維は善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸(酪酸など)をつくって大腸の細胞のエネルギー源となり、炎症を抑える働きがあります。発酵食品と食物繊維の組み合わせが、腸内環境を整える基本となります。
8. 今日から始める「遠ざける食卓」 ― 欧州がん予防規約第 5 版
2026 年、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)と欧州委員会は、市民向けのがん予防指針「欧州がん予防規約(European Code Against Cancer)第 5 版」を発表しました(Espina et al., Lancet Reg Health Eur 2026)。食事に関しては、「全粒穀物・野菜・豆類・果物を食べる」「赤肉は控えめにし、加工肉は避ける」「高カロリー食品・甘い飲み物・超加工食品を控え、肥満を避ける」「アルコール飲料は避ける」ことが推奨されています。
これまでの 10 件のエビデンスを日本の食卓に置き換えると、具体的には次のようになります。主食は白米や白いパンに偏らず、玄米・雑穀米・全粒粉パン・そばなどを取り入れる。
野菜・きのこ・海藻・豆類(納豆・豆腐)を毎食そろえる。牛乳・ヨーグルト・小魚などでカルシウムをとる。肉はハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉をできるだけ減らし、主菜は魚・大豆製品・鶏肉を中心にする。朝食の菓子パン・甘いシリアル、清涼飲料水、スナック菓子を「毎日の習慣」にしない。お酒は量と回数を減らす。和食の「一汁三菜」は、実はDASH 食や地中海食と多くの共通点をもつ食べ方です。
また、ハーバードの比較研究(Wang P et al., 2023)で高インスリン血症型・炎症型の食事がリスクを高めていたことからもわかるように、血糖値の急上昇を避け、肥満や糖尿病を予防・管理することも大腸を守ることにつながります。食事に加えて、適度な運動と体重管理を組み合わせることが、最も効果的な予防戦略です。
おわりに ― 食事で「守り」検診で「見つける」
最新の研究は、食事が腸内細菌を介して大腸がんの芽を育てたり、逆に抑えたりすることを、分子レベルで明らかにしつつあります。高脂肪・低食物繊維の欧米型食事は二次胆汁酸を増やし(Osswald et al., 2026)、欧米型食事は毒素をつくる細菌と関連するがんを増やし(Arima et al., 2022)、超加工食品は若年のポリープを増やします(Wang C et al., 2025)。
一方で、DASH 食や地中海食に近い食べ方、カルシウム、ヨーグルトはリスク低下と関連していました。
ただし、どれほど食事に気をつけても大腸がんのリスクをゼロにはできません。米国の統計(Siegel et al., 2026)が示すように、若い世代の大腸がんは進行した状態で見つかることが多く、早期発見のためには検診が欠かせません。血便、便通の変化、便が細くなる、原因のわからない貧血や体重減少などの症状があれば、年齢にかかわらず早めに受診してください。
まんかいメディカルクリニックでは、便潜血検査による大腸がん検診や人間ドック、CT・超音波検査、血液検査による貧血の評価などを行い、必要に応じて専門医療機関での大腸内視鏡検査をご紹介しています。また、InBody による体組成測定、運動療法、糖尿病・肥満の管理を通じて、大腸がんのリスクを減らす生活習慣病の改善もサポートしています。日曜・祝日も診療しておりますので、お仕事で平日に受診しにくい働き盛りの世代の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
FAQ ― よくあるご質問
Q1. 大腸がん予防のためには、肉を一切食べないほうがよいのですか?
一切やめる必要はありません。英国の 54 万人の研究では、赤肉・加工肉を 1 日 30g 増やすごとに大腸がんリスクが 8%上昇しました(Papier et al., Nat Commun 2025)。欧州がん予防規約第 5 版も「赤肉は控えめに、加工肉は避ける」ことを推奨しています(Espina et al., 2026)。肉は良質なたんぱく質源でもあり、特に高齢の方では筋力維持に重要です。ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉を減らし、牛・豚の赤身肉は量と頻度を控えめにして、魚・鶏肉・大豆製品と組み合わせるのが現実的です。
Q2. 牛乳やヨーグルトを毎日とれば大腸がんを防げますか?
リスクを下げる可能性はありますが、それだけで防げるわけではありません。英国の研究ではカルシウムを 1 日 300mg 多くとるごとにリスクが 17%低く、牛乳・ヨーグルトもリスク低下と関連していました(Papier et al., 2025)。米国の研究では、週 2 回以上のヨーグルト摂取がビフィズス菌陽性タイプの右側結腸がんの約 20%の低下と関連していました(Ugai S et al., Gut Microbes 2025)。ただし観察研究であり、因果関係は確定してい
ません。乳製品が体質に合わない方は、小魚・大豆製品・青菜などからカルシウムをとることもできます。食事全体のバランスの中で取り入れてください。
Q3. 「超加工食品」とは具体的に何ですか?全部やめるべきですか?
工場で作られ、家庭では使わない添加物や加工原料を多く含む、すぐに食べられる製品のことです。菓子パン、甘い朝食用シリアル、スナック菓子、清涼飲料水、加工肉、インスタント食品などが該当します。米国の女性 2 万 9 千人の研究では、超加工食品を最も多く食べる群で 50 歳未満の大腸腺腫のリスクが 45%高く、最大の摂取源はパン・朝食用食品でした(Wang C et al., JAMA Oncol 2025)。すべてを避けるのは現実的ではありませ
んので、まずは「毎朝の菓子パン」「毎日の清涼飲料水」など、習慣になっているものから置き換えていくのがおすすめです。
Q4. お酒は少量なら大腸がんのリスクにはならないのですか?
大腸がんに関しては「この量までなら安全」という明確な線は示されていません。英国の研究では、アルコールを 1 日 20g(ビール中瓶 1 本、日本酒 1 合程度)増やすごとに大腸がんリスクが 15%上昇しました(Papier et al., 2025)。欧州がん予防規約第 5 版は、がん予防のために「アルコール飲料は避ける」ことを推奨しています(Espina et al.,2026)。すぐにやめるのが難しい場合でも、休肝日を設ける、1 回の量を減らすなど、少しでも減らすことに意味があります。
Q5. 食事に気をつけていれば、大腸がん検診は受けなくてもよいですか?
いいえ、食事の改善と検診は両方が必要です。米国の統計では、高齢者の大腸がんが減っている主な理由は検診の普及によるポリープの切除と早期発見であり、一方で若い世代では進行した状態で見つかるケースが増えています(Siegel et al., CA Cancer J Clin2026)。日本では 40 歳以上を対象に便潜血検査による大腸がん検診が行われています。また、血便や便通の変化、貧血などの症状がある方は、年齢にかかわらず検診を待たずに医療機関を受診してください。
参考文献
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※本コラムは医学的情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。気
になる症状がある方は医療機関にご相談ください。
記事監修者田場 隆介
医療法人社団 青山会 まんかいメディカルクリニック 理事長
医療法人社団青山会代表。兵庫県三田市生まれ、三田小学校、三田学園中学校・同高等学校卒業。 1997(平成9)年岩手医科大学医学部卒業、町医者。聖路加国際病院、淀川キリスト教病院、日本赤十字社医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院を経て、2009(平成21)年医療法人社団青山会を継承。 2025年問題の主な舞台である地方の小都市で、少子高齢化時代の主役である子どもと高齢者のケアに取り組んでいる。
