病気と健康の話

【気管支喘息】思い切り息を吐かなくていい―子どももできる喘息検査、その現在地―

はじめに ― 「検査は正常でした」のあとに残る違和感

長引く咳や、夜明け前の息苦しさ、運動のあとのゼイゼイ。「喘息かもしれない」と受診して肺機能検査を受けたものの、「数値は正常範囲です」と言われ、それでも症状が消えない――そんな経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか。実は、喘息の診断に長年使われてきた標準的な検査であるスパイロメトリー(思い切り息を吸って一気に吐き出す検査)には、構造的な限界があることが分かっています。肺の末梢にある直径 2mm 未満の「小さな気道」は、障害がかなり進行するまで通常の検査に現れにくく、医学の世界では「沈黙の領域(silent zone)と呼ばれてきました(Quek et al., ERJ Open Research 2026)。この沈黙の領域を、安静に呼吸するだけで可視化する検査が「オシロメトリー」です。日本ではモストグラフ(MostGraph)という装置名で知られ、気道の抵抗と弾性を色付きの立体グラフで表示する検査として、呼吸器内科を中心に普及が進んでいます。本コラムでは、2026 年に発表された欧州の大規模喘息コホート研究 ATLANTIS の最新解析と、米国小児呼吸器科からの検査手順に関する報告を軸に、欧州呼吸器学会(ERS)・米国胸部学会(ATS)の技術標準や、米国・欧州の主要誌に掲載された最新論文を加え、「喘息の診断にモストグラフがどこまで役立つのか」を、できるだけ分かりやすく解説します。

1. 喘息診断の現在地 ― スパイロメトリーの実力と限界

喘息は、気道の炎症によって空気の通り道が狭くなったり広がったりを繰り返す病気です。その「変動する気流制限」を客観的に捉えるため、世界中のガイドラインが第一選択として位置づけているのがスパイロメトリーと、気管支拡張薬を吸入する前後で数値を比べる「気管支拡張薬反応性(BDR)テスト」です。2022 年に ERS/ATS が公表した肺機能検査の解釈に関する技術標準では、BDR 陽性の定義が「予測値に対して 1 秒量(FEV1)または努力肺活量(FVC)が 10%以上増加」へと改訂されました(Stanojevic et al., European RespiratoryJournal 2022)。
しかし、この検査には二つの弱点があります。第一に、全力で息を吐き出す「努力呼出」が必要なため、高齢の方や小さなお子さん、体調の悪い方では正確な測定が難しいことです。
第二に、感度の問題です。2026 年の ATLANTIS 解析論文は、喘息診断におけるスパイロメトリーBDR の感度が十分でないことを指摘し、その理由の一つとして小さな気道の機能障害を捉えにくい点を挙げています(Quek et al., 2026)。同論文が引用する古典的な病理研究では、FEV1 は小さな気道の約 75%が閉塞するまで正常に保たれうるとされ、つまり「検査が正常」であっても、肺の奥では静かに病変が進んでいる可能性があるのです。
さらに、喘息で問題となる炎症や閉塞の主要な舞台が、まさにこの小さな気道であることも分かってきました。小さな気道の機能障害は軽症から重症まであらゆる重症度の喘息にみられ、喘息コントロールの悪さや発作リスクの高さと関連します(Quek et al., 2026)。標準検査が最も苦手とする場所に、病気の本質が隠れている――この矛盾を埋める検査として注目されているのがオシロメトリーです。

2. モストグラフとは何か ― 安静呼吸で「気道の抵抗と弾性」を測る

オシロメトリー(強制オシレーション法)は、マウスピースから口元にごく弱い圧の振動(音のような波)を送り込み、それに対する肺の「応答」を解析する検査です。患者さんは機械に向かって普段どおりに呼吸するだけで、努力呼出は一切不要です。欧州呼吸器学会は2020 年にオシロメトリーの技術標準を公表し、測定手順・機器の校正・結果の報告方法を国際的に統一しました(King et al., European Respiratory Journal 2020)。このなかで、オシロメトリーが測定するのは「呼吸器系のインピーダンス(抵抗とリアクタンス)」であり、抵抗は気道の太さを、リアクタンスは肺の弾性や慣性を反映すると整理されています。
代表的な指標を簡単にご紹介します。5Hz という低い周波数での抵抗(R5)は気道全体の抵抗を、20Hz という高い周波数での抵抗(R20)は主に太い中枢気道の抵抗を反映し、その差(R5−R20)が大きいほど「小さな気道で余計な抵抗が生じている」ことを意味します。5Hzでのリアクタンス(X5)が大きくマイナスに振れるほど、また「リアクタンス面積(AX)」が大きいほど、肺の末梢が硬く、空気が末梢まで行き渡りにくい状態と解釈されます(Kinget al., 2020)。
モストグラフは、この原理をもとに日本で開発された広帯域オシロメトリー装置で、周波数ごとの抵抗とリアクタンスを呼吸の各時点で測定し、色付きの 3 次元グラフとして表示することが大きな特徴です。数値表だけでなく「山が高いほど気道が狭い」というように視覚的に理解しやすく、診察室で患者さんと一緒に結果を確認できる点は、治療の動機づけにもつながります。なお、ATLANTIS 研究では同じ原理の装置であるインパルスオシロメトリー(IOS)が用いられており、本コラムではこれらを総称して「オシロメトリー」と表記します。

3. 7,560 人のデータが示す「スパイロメトリーが正常でも、異常は見
つかる」

オシロメトリーの診断的な価値を、一般住民レベルで検証した研究があります。米国胸部学会の主要誌に 2024 年に発表されたオーストリアの LEAD 研究では、7,560 人の成人にオシロメトリーを実施しました(Veneroni et al., American Journal of Respiratory andCritical Care Medicine 2024)。その結果、約 20%の参加者に少なくとも一つのオシロメトリー指標の異常が認められ、呼吸器症状や呼吸器疾患の診断がある人では 27%、ない人では 17%と、症状の有無に応じて異常の頻度が明確に異なっていました。
この研究で特に重要なのは、スパイロメトリーが正常であった人に限った解析です。スパイロメトリー正常群のなかでも、症状や疾患をもつ人ではオシロメトリー異常の頻度が 6%高く、統計学的にも有意差が示されました(Veneroni et al., 2024)。すなわち、標準検査では「正常」と判定された人の一部に、オシロメトリーでしか捉えられない呼吸機能の障害が存在し、それが実際の症状と結びついているということです。著者らは、オシロメトリーが「スパイロメトリー正常者の呼吸機能障害を検出・評価するツール」となりうると結論づけています。
この知見は、冒頭に述べた「検査は正常なのに症状が続く」患者さんの実感を裏づけるものです。喘息の診断に限らず、咳が長引く方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の早期段階が疑われる方など、幅広い場面でオシロメトリーが「見逃しを減らす」役割を担う可能性が、大規模データによって示されたといえます。

4. ATLANTIS 研究が明らかにした「11%の見逃し」― 気管支拡張薬反応を二つの検査で評価する

喘息診断の核心は「気管支拡張薬を吸入すると気道が広がるか」を確認することです。2026年に ERJ Open Research 誌に発表された ATLANTIS 研究の新しい解析では、客観的に喘息と確認された成人 518 人を対象に、スパイロメトリーとオシロメトリーの両方で気管支拡張薬反応(BDR)を評価しました(Quek et al., 2026)。オシロメトリーの BDR 陽性基準には、2022 年の ERS 技術標準で提案された成人向けの閾値(R5 が 32%以上低下、または X5 が 44%以上改善)が用いられています(Thamrin et al., European Respiratory Journal 2022)。
結果は示唆に富むものでした。スパイロメトリーで BDR 陽性だったのは 34.1%、オシロメトリーで陽性だったのは 21.2%で、全体ではスパイロメトリーのほうが多くの反応者を拾い上げました。しかし、スパイロメトリーでは陰性なのにオシロメトリーでは陽性という参加者が 11.1%存在し、二つの検査の分類の違いは統計学的に有意でした(McNemar 検定p<0.001)。さらに、英国の新しい喘息ガイドラインが第一選択とする三つの検査(スパイロメトリーBDR、呼気一酸化窒素 FeNO、血中好酸球)のいずれも陰性だった人のうち、6.4%はオシロメトリーで BDR 陽性でした(Quek et al., 2026)。
このオシロメトリーのみで陽性となった群は、FEV1 が平均 88%と保たれ、FEV1/FVC 比も正常範囲で、FeNO は低めという「より軽症で早期」の病像を示していました。一方、両方の検査で陽性となった群は、FEV1 が平均 71.5%と低く、空気のとらえ込み(air trapping)や換気の不均一が強く、CT でも気道内腔の狭小化とガストラッピングの増加が確認される「より進行した」病像でした(Quek et al., 2026)。著者らは、オシロメトリーはスパイロメトリーを置き換えるのではなく補完するものであり、特にスパイロメトリーが正常な患者さんで追加の情報をもたらすと結論づけています。

5. 小さな気道の異常は「将来の発作」を予測する

オシロメトリーの価値は診断にとどまりません。同じ ATLANTIS コホート 773 人を 1 年間追跡した 2022 年の解析では、オシロメトリーの指標(R5−R20、AX、X5)を組み合わせた小気道機能障害スコアが、既知の発作リスク因子で調整したうえでも、喘息コントロールの悪化と発作の発生を独立して予測することが示されました(Kraft et al., Lancet RespiratoryMedicine 2022)。興味深いことに、CT による肺の濃度解析はコントロールや発作と有意な関連を示さず、「画像よりも生理学的な測定のほうが臨床経過を映し出す」という結果でした。
2025 年 11 月に同誌に発表された続報は、さらに臨床的に重要です。ATLANTIS 参加者のうち喘息が「良好にコントロールされている」と判定された 384 人に絞って解析したところ、R5−R20 の異常で定義した小気道機能障害が 36%、AX で 34%、X5 で 26%にみられました(Galant et al., Lancet Respiratory Medicine 2025)。そして、年齢・性別・喫煙・重症度・過去の発作歴・FEV1・血中好酸球などで調整したあとでも、R5−R20 の異常がある人はその後の発作リスクが 2.26 倍(95%信頼区間 1.05〜4.85)、Z スコア 3 以上の重度異常
では R5−R20 で 2.80 倍、AX で 2.51 倍に上昇していました。
これは、「症状が落ち着いていて、通常の検査も問題ない」患者さんのなかに、将来の発作リスクが約 2 倍以上高い一群が隠れており、それをオシロメトリーが安静呼吸だけで見分けられることを意味します。著者らは小気道機能障害を「良好にコントロールされた成人喘息における、将来の発作に対する一般的で鋭敏な早期の独立リスクバイオマーカー」と位置づけています。治療の強化や吸入手技の見直しを検討する判断材料として、オシロメトリーが活用される時代が来ているといえるでしょう。

6. 気管支拡張薬のあと「何分待つか」― 検査手順をめぐる米国から
の報告

BDR テストの精度は、検査の手順にも左右されます。ERS/ATS のスパイロメトリー解釈ガイドラインは、気管支拡張薬を吸入してから再検査まで「15 分」空けることを推奨しています。米国シアトル小児病院の呼吸器科は、実際の待ち時間が平均 6.5 分と短かったことから、待ち時間を 15 分以上に延長する取り組みを行い、その効果を検証しました(Cogen et al.,Pediatric Pulmonology 2017)。
271 人の小児喘息患者を介入前(145 人、平均待ち時間 6.5 分)と介入後(126 人、平均 16.2分)で比較したところ、BDR 陽性(FEV1 が 12%以上改善)と判定された割合は 30.3%から34.1%へとわずかに増えたものの統計学的な差はなく、FEV1 の平均変化率も 10.0%と10.5%で変わりませんでした。一方で、外来の滞在時間は平均 83 分から 91.7 分へと約 10分延びました(Cogen et al., 2017)。著者らは、小児においては 15 分という推奨を裏づける一次データが乏しいことを指摘し、より厳密な試験の必要性を述べています。
この報告が示唆するのは、「ガイドラインどおりに待てば必ず感度が上がる」という単純な話ではなく、気管支拡張薬への反応は個人差が大きく、検査法そのものに固有の感度の天井があるということです。スパイロメトリーBDR の基準も 2022 年の改訂で「予測値比 10%」に変更され、以前の「12%かつ 200mL」より陽性率が下がる可能性が指摘されています(Stanojevic et al., 2022; Quek et al., 2026)。こうした背景のもとで、手順や閾値の違いに左右されにくい、安静呼吸で評価できるオシロメトリーの補完的価値が、あらためて注目されているのです。

7. スパイロメトリーに「置き換わる」のではなく「重ねる」― 国際
的な位置づけと今後の課題

オシロメトリーは、国際学会においてどのように位置づけられているのでしょうか。2022年に欧州呼吸器学会の総説誌に発表された、米国・欧州の専門家による共同レビューは、オシロメトリーの臨床的意義を包括的にまとめ、喘息・COPD・間質性肺疾患・小児・高齢者など幅広い領域で、スパイロメトリーと相補的に用いる有用性を整理しています(Kaminskyet al., European Respiratory Review 2022)。努力呼出が不要であるため、スパイロメトリーを正確に行えない方にも実施でき、測定にかかる時間も短いことが、臨床現場で評価されている理由です。
2025 年に米国の喘息・アレルギー専門誌に発表されたレビューでは、小児と成人の喘息における診断・コントロール評価・将来リスクの予測・長期モニタリングの各場面について、オシロメトリーの測定特性と臨床的有用性が検討され、最近のタスクフォース報告がオシロメトリーを「スパイロメトリーの代替または補完」として位置づけていることが紹介されています(Ducharme & Chan, Annals of Allergy, Asthma & Immunology2025)。同時に、普及を阻む障壁として、装置間のばらつきや標準化された基準値の整備が課題であることも率直に述べられています。
実際、ATLANTIS 解析では、喘息患者の BDR の平均値は ERS 推奨閾値よりも明らかに小さく、「健常者で決めた閾値を喘息患者にそのまま当てはめてよいか」「装置が違っても同じ閾値でよいか」という論点が残されています(Quek et al., 2026; Thamrin et al., 2022)。
したがって現時点での科学的な結論は、オシロメトリーはスパイロメトリー・FeNO・血中好酸球と「重ねて」用いることで診断の見逃しを減らし、将来リスクの層別化に役立つ検査である、というものです。単独で喘息を確定する検査ではないことを、正しく理解しておく必要があります。

おわりに ― 「吸って吐くだけ」の検査が、喘息診療の死角を照らす

本コラムでご紹介したエビデンスをまとめます。スパイロメトリーは今も喘息診断の基盤ですが、努力呼出を要し、小さな気道の障害を捉えにくいという限界があります。7,560 人の住民研究はスパイロメトリー正常者にもオシロメトリー異常が存在し症状と結びつくことを示し(Veneroni et al., 2024)、ATLANTIS 研究はオシロメトリーがスパイロメトリーで見逃された 11%の気管支拡張薬反応を拾い上げ(Quek et al., 2026)、さらに良好にコントロールされた喘息でも小気道機能障害が将来の発作リスクを 2 倍以上に高めることを明らかにしました(Galant et al., 2025)。
長引く咳や息苦しさがあるのに「検査は正常」と言われた方、お子さんや高齢のご家族で思い切り息を吐く検査が難しい方、治療中で症状は落ち着いているものの発作が心配な方は、オシロメトリーによる評価を一度ご相談ください。安静に呼吸するだけの検査ですから、身体への負担はほとんどありません。
当院では、スパイロメトリー、呼気一酸化窒素(FeNO)、モストグラフを組み合わせた多角的な評価と、必要に応じた CT による精査を行っています。喘息は「診断して終わり」の病気ではなく、長期にわたり経過を見守り、病気の進行を修飾していく疾患です。日曜祝日も診療しておりますので、気になる症状があれば、どうぞお気軽にお越しください。

FAQ ― よくあるご質問

Q1. モストグラフ(オシロメトリー)はどんな検査ですか?痛みや負担はありますか?

マウスピースをくわえて、鼻をクリップでふさぎ、機械に向かって普段どおり呼吸するだけの検査です。口元からごく弱い振動が送られ、肺がそれにどう応答するかを解析します。欧州呼吸器学会の技術標準では、安静呼吸で実施でき、操作者の訓練も最小限で済む検査と位置づけられています(King et al., 2020)。測定時間は 1 回あたり数十秒程度で、痛みはなく、思い切り息を吐き出す必要もないため、お子さんや高齢の方、息切れの強い方でも実施しやすいことが特徴です。

Q2. スパイロメトリーが正常なら、喘息ではないと考えてよいですか?

必ずしもそうとは言えません。7,560 人を対象としたオーストリアの住民研究では、スパイロメトリーが正常であっても、呼吸器症状のある人ではオシロメトリー異常の頻度が有意に高いことが示されました(Veneroni et al., 2024)。また、ATLANTIS 研究では、喘息患者の 11%がスパイロメトリーでは気管支拡張薬反応陰性でありながらオシロメトリーでは陽性で、この群は FEV1 が平均 88%と保たれた「軽症・早期」の病像を示していました(Quek et al., 2026)。症状が続く場合は、追加の検査について主治医にご相談ください。

Q3. モストグラフだけで喘息を診断できますか?

現時点では、オシロメトリー単独で喘息を確定診断することは推奨されていません。ATLANTIS 研究の著者らも、オシロメトリーは「スパイロメトリーを置き換えるのではなく補完するもの」と結論づけており、全体ではスパイロメトリーのほうが多くの気管支拡張薬反応者を検出しています(Quek et al., 2026)。米国の専門誌のレビューも、オシロメトリーを「スパイロメトリーの代替または補完」と位置づける一方、装置間のばらつきや基準値の整備が課題であると述べています(Ducharme & Chan, 2025)。症状の経過、スパイロメトリーFeNO、血中好酸球などと組み合わせて総合的に判断することが大切です。

Q4. 症状が落ち着いていて治療もうまくいっているのに、検査を受ける意味はありますか?

あります。2025 年に Lancet Respiratory Medicine 誌に発表された ATLANTIS 研究の解析では、喘息が良好にコントロールされている 384 人のうち約 3 分の 1 に小さな気道の機能障害がみられ、R5−R20 の異常がある人はその後 1 年間の発作リスクが 2.26 倍、重度の異常では 2.80 倍に高まっていました(Galant et al., 2025)。症状がなくても発作リスクの高い一群を安静呼吸だけで見分けられることは、治療強化や吸入手技の見直しを判断する材料になります。

Q5. 気管支拡張薬を吸入したあと、どのくらい待ってから再検査をするのですか?

ERS/ATS のスパイロメトリー解釈ガイドラインでは、吸入後 15 分以上空けて再検査することが推奨されています。ただし、米国の小児呼吸器科クリニックで待ち時間を平均 6.5分から 16.2 分に延長した研究では、気管支拡張薬反応と判定される割合は 30.3%から34.1%へと統計学的に有意な増加はみられず、外来の滞在時間は約 10 分延びました(Cogen et al., 2017)。著者らは小児における 15 分という推奨を裏づける一次データが乏しいと指摘しています。当院では国際標準に沿った手順で検査を行いつつ、待ち時間のご負担にも配慮しています。

参考文献

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※本コラムは医学的情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。気
になる症状がある方は医療機関にご相談ください。

記事監修者田場 隆介

医療法人社団 青山会 まんかいメディカルクリニック 理事長

医療法人社団青山会代表。兵庫県三田市生まれ、三田小学校、三田学園中学校・同高等学校卒業。 1997(平成9)年岩手医科大学医学部卒業、町医者。聖路加国際病院、淀川キリスト教病院、日本赤十字社医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院を経て、2009(平成21)年医療法人社団青山会を継承。 2025年問題の主な舞台である地方の小都市で、少子高齢化時代の主役である子どもと高齢者のケアに取り組んでいる。

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