【気管支喘息】効いているはずのその先へ―喘息治療、日本で使える 3 剤配合吸入薬―
はじめに ― 「落ち着いています」
吸入ステロイドと長時間作用性 β2 刺激薬の配合剤(ICS/LABA)が広く使われるようになってから、喘息で入院される方も、救急外来に駆け込まれる方も大きく減りました。
しかし、よくうかがってみると、「少し咳が出る」「坂道や階段、ジョギングで息が上がる」といったお話をうかがいます。多くの方はそれを「まあこんなもの」と受け止めておられます。
2026 年にヨーロッパ呼吸器学会の機関誌 ERJ Open Research 誌に発表された解析(Canonicaet al., 2026)は、ICS/LABA でコントロールしきれない喘息 2,291 人分のデータを用いて、吸入薬を「もう 1 剤」加えることで、症状も発作も検査値も落ち着いた状態―すなわち「臨床的寛解」―に到達する方が明らかに増えることを示しました。そして、日本でも 3 つ目の3 剤配合吸入薬が喘息の適応で承認され選択肢がそろいました。本コラムでは、吸入治療が歩んできた歴史を振り返りながら、そして誰にこの選択が向いているのかを、国内外の最新
の論文をもとに整理します。
1. 吸入治療の長い歩み
喘息という病は、人類の歴史とともに古くからあるようです。
現存する最古の医学文書とされるエーベルス・パピルス(1862 年にエジプト・テーベで発見)には、すでに喘息の治療に関する記載が残されており、焼いた石の上に薬草を置き、立ち上る煙を吸わせる―という方法が記されているといいます。つまり、気道の病気に対して「吸わせて治す」という発想は、数千年前から変わっていないことになります。
後に喘息治療の柱のひとつとなる抗コリン薬も、出自は植物です。1830 年代、ナス科のチョウセンアサガオやベラドンナからスコポラミンやヒヨスチアミンといったアルカロイドが単離されました(ヒヨスチアミンのラセミ体がアトロピンです)。古代のインドではチョウセンアサガオの煙を吸うことが治療として行われており、これが東インド会社を介してヨーロッパへ伝わり、近代的な喘息治療薬が登場するまで「asthma cigarette(喘息タバコ)」としてもてはやされていました。抗コリン作用をもつ薬を吸う、という発想自体はきわめて古いものでした。
決定的に変わったのは、吸入ステロイド(ICS)の登場でした。最初の ICS であるプロピオン酸ベクロメタゾンが導入されたのは 1970 年代半ば、日本を含む世界中で使われるようになったのは 1980 年代のことです。1998 年には初のドライパウダー製剤としてフルチカゾンとブデソニドが登場し、ICS がさらに普及したことで、喘息による死亡は激減しました。続く二つ目の転換点が、FACET 試験をはじめとする多くの大規模試験によって「ICS を単剤で増量するよりも、ICS に LABA を加えるほうが効果的である」と証明されたことです。こうして今日の標準治療である ICS/LABA 配合剤が確立し、多くの患者さんが健康な方と変わらない生活を送れるようになりました。
2. それでも残る「3 割」
では、ICS/LABA の普及によって喘息の問題は解決したのでしょうか。日本の実態を示すデータがあります。2013 年に日本で実施された Japan National Health and WellnessSurvey(NHWS)では、喘息コントロールテスト(ACT)を用いた評価でコントロール不良(ACT<20)の方が 39.3%にのぼりました。5 年後の 2018 年の調査では 67.0%がコントロール良好または完全なコントロールと判断され、コントロール不良は 33%へと約 6 ポイント改善しています。この 5 年間の治療の進歩が、確かに数字に表れたかたちです(權ら, 2021)。
しかし同じ 2018 年の調査には、見過ごせない所見が含まれていました。吸入薬に対して「きちんと続けられている」と自ら回答している喘息患者さんのうち、35.6%がコントロール不十分だったのです。つまり「サボっているからコントロールが悪い」という説明では届かない層が、3 人に 1 人という規模で存在していることになります。
この「きちんと吸えているのに、まだ足りない」方々にどう応えるか。そこに、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)という第 3 の成分と、3 剤を 1 本にまとめた配合吸入薬が登場してきた背景があります。
3. 「二本柱」から「三本柱」へ
現在の喘息治療の土台は二つの成分でできています。ひとつは吸入ステロイド(ICS)で、気道でくすぶっている炎症そのものを鎮める、いわば「火消し」の役割を担います。もうひとつが長時間作用性 β2 刺激薬(LABA)で、細くなった気道の筋肉をゆるめて空気の通り道を広げます。多くの方が毎日お使いの吸入薬は、この二つを 1 本にまとめた配合剤です。
ここに加わる第 3 の成分が、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)です。もともとは慢性閉塞性肺疾患(COPD)で広く使われてきた薬ですが、2010 年代に M3 受容体への選択性が高いチオトロピウムが登場し、喘息でも有効性が確認されました。ICS に LAMA を併用しても ICS に LABAを併用した場合と同等の効果が得られることを示した Peters らの研究(N Engl J Med 2010)以降、LAMA は喘息治療の重要な併用薬として位置づけられています。そして 2019 年以降、ICS・LABA・LAMA の三つを一つの吸入器にまとめた「3 剤配合吸入薬(single-inhaler
triple therapy)」の報告が相次ぎました。
ベクロメタゾン/ホルモテロール/グリコピロニウムの配合剤を検証した TRIMARAN 試験とTRIGGER 試験(Virchow et al., Lancet 2019)では、2 剤配合と比べて気管支拡張薬投与前の1 秒量(FEV1)が有意に改善し、事前に規定された統合解析で重症発作の頻度が有意に減少しました。モメタゾン/インダカテロール/グリコピロニウムを検証した IRIDIUM 試験(Kerstjens et al., Lancet Respir Med 2020)、フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム/ビランテロールを検証した CAPTAIN 試験(Lee et al., Lancet Respir Med2021)でも、LAMA を追加することで肺機能が有意に改善しています。国際的な喘息管理指針である GINA 2026 年版でも、中用量・高用量の ICS/LABA でコントロールが得られない場合にLAMAを追加して3剤配合とすることが治療選択肢として位置づけられており、日本の「喘息予防・管理ガイドライン 2024」(JGL2024)も同じ方向に立っています。つまり「もう 1 剤」は、奥の手ではなくきちんと道筋の上に置かれた一手です。
4. LAMA は「安定させる薬」でもある
LAMA が効く理由を理解するには、気道が細くなる仕組みを二つに分けて考えると分かりやすくなります。ひとつは炎症による腫れとむくみで、これは ICS が担当します。もうひとつが、気道を取り巻く平滑筋が縮むことによる収縮です。この収縮には二つの経路があり、一方は β2 受容体を介して LABA がゆるめる経路、もう一方が副交感神経(迷走神経)からアセチルコリンが放出され、ムスカリン M3 受容体を刺激して筋肉を縮ませる経路です。LAMA はこの後者、アセチルコリンのスイッチを塞ぐ薬です。ICS とも LABA とも作用の経路が異なるため、2 剤では届かなかった部分に手が届きます。
ここで重要なのは、LAMA の働きが「気管支を拡げること」だけではない、という点です。權らは、LABA も LAMA も気管支拡張作用(bronchodilator)をもつ一方で、LAMA にはそれに加えて、アセチルコリンの過剰放出による平滑筋の緊張(トーヌス)亢進を抑える、喀痰の分泌を抑える、咳の感受性(咳が出やすさ)を下げる、という「気道の病態そのものを安定させる作用(bronchostabilizer)」があると整理しています(權ら, 2021)。拡げる薬であると同時に、気道を揺らぎにくくする薬でもある―これが LAMA の独自性です。副交感神経は夜間から明け方にかけて優位になります。「夜中や早朝に咳や息苦しさが出やすい」という、喘息の方が非常によく訴えられる症状に、この経路が深く関わっているわけです。
この「安定化作用」を細胞レベルで裏づける研究も報告されています。2025 年、横浜市立大学の研究グループは、ヒト気道上皮の基底細胞を用いた培養モデルでそれぞれの吸入薬の影響を超微細構造レベルまで比較し、LAMA が粘液を出す細胞の過剰な増殖を抑え、線毛細胞への分化を促し、線毛の長さ・密度・運動機能を回復させることを示しました(Ogawa etal., Biochem Biophys Res Commun 2025)。線毛は痰を口側へ押し出す「気道のベルトコンベア」です。LAMA が気管支拡張作用とは独立に、気道上皮のはたらきそのものを整えている可能性を示す知見といえます。
長く喘息を患っておられる方や喫煙歴のある方では、気道の壁が厚くなる「リモデリング」が進み、気管支拡張薬に対する反応が鈍くなることがあります。こうした方でも、2 剤とは別経路で作用する LAMA の追加が肺機能の底上げにつながることが、複数の試験を統合した2025 年のメタ解析(Rayner et al., Ann Allergy Asthma Immunol 2025)で確認されています。
5. 日本で使える 3 剤配合吸入薬 ― 3 つの選択肢
2026 年 9 月現在、日本で気管支喘息の適応をもつ 3 剤配合吸入薬(ICS/LABA/LAMA)は 3 製剤です(このうちビレーズトリ 14.4 エアロスフィアは 2026 年 8 月に承認されたばかりです)。
いずれも「ICS で炎症を抑え、LABA で気道を拡げ、LAMA で収縮と分泌を抑える」という設計は共通していますが、成分も、1 日の吸入回数も、そして吸入器(デバイス)の仕組みもそれぞれ異なります。喘息の吸入薬は「毎日、正しく吸えてこそ効く薬」ですから、この違いは薬の強さと同じくらい大切です。以下、承認された順にご紹介します。
① テリルジーエリプタ(フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジ
ニウム/ビランテロール)
国内で最初に喘息に使えるようになった 3 剤配合薬です。ICS にフルチカゾンフランカルボン酸エステル、LAMA にウメクリジニウム臭化物(ウメクリジニウムとして 62.5μg)、LABA にビランテロールトリフェニル酢酸塩(ビランテロールとして 25μg)を配合しています。ICSの量によって 2 規格があり、テリルジー100 エリプタは ICS が 100μg、テリルジー200 エリプタは 200μg で、LAMA と LABA の量は同じです。つまり「ステロイドの強さだけを 1 段階上げられる」設計になっています。デバイスは粉を吸い込むドライパウダー式の「エリプタ」
で、カバーを開けるだけで 1 回分がセットされ、通常は成人に 1 日 1 回 1 吸入。操作が最も少なく、朝の習慣に組み込みやすいのが持ち味です。なお、テリルジー100 は慢性閉塞性肺疾患(COPD)にも適応があり、喘息と COPD が重なっている方にも用いられます。根拠となった CAPTAIN 試験では、ウメクリジニウムの追加により肺機能が有意に改善しました(Lee etal., 2021)。
② エナジア吸入用カプセル(インダカテロール/グリコピロニウム/モメタゾンフランカルボン酸エステル)
喘息専用として開発された 3 剤配合薬です。LABA にインダカテロール酢酸塩(インダカテロールとして 150μg)、LAMA にグリコピロニウム臭化物(グリコピロニウムとして 50μg)、ICSにモメタゾンフランカルボン酸エステルを配合し、中用量(モメタゾン 80μg)と高用量(同160μg)の 2 規格があります。通常は成人に 1 日 1 回 1 カプセルを吸入します。デバイスは「ブリーズヘラー」で、毎回カプセルを 1 個セットして吸い込む方式です。手間はひとつ増えますが、吸うときにカプセルが回転する音がして、吸入後にカプセルの中身が空になった
ことを目で確認できるため、「ちゃんと吸えたか」が分かりやすいという大きな利点があります。根拠となった IRIDIUM 試験(Kerstjens et al., 2020)では 3,092 人が無作為に割り付けられ、26 週時点の気管支拡張薬投与前 FEV1 は、同じ ICS 用量の 2 剤配合と比べて中用量で 76mL、高用量で 65mL 有意に改善しました。さらに注目すべきは、中用量の 3 剤配合が高用量のフルチカゾン/サルメテロールを 99mL 上回った点です。
③ ビレーズトリ 14.4 エアロスフィア(ブデソニド/グリコピロニウム/ホルモテロール)
2026 年 8 月 24 日に気管支喘息の適応で承認された、国内で 3 つ目の 3 剤配合吸入薬です。1 吸入あたりブデソニド 160μg、グリコピロニウム臭化物(グリコピロニウムとして14.4μg)、ホルモテロールフマル酸塩水和物 4.8μg を配合し、1 回 2 吸入を 1 日 2 回用います(本稿執筆時点では薬価収載前のため、実際の用法・用量は発売時の添付文書をご確認ください)。最大の特徴は、喘息に使える 3 剤配合薬としては唯一、ガスの力で薬を噴射する加圧噴霧式(pMDI)の「エアロスフィア」であることです。ドライパウダー式は自分の吸う力で粉を肺まで運ぶ必要がありますが、pMDI は噴射の勢いが助けてくれるため、高齢の方や吸う力が落ちている方でも使いやすい面があります。もうひとつの特徴は、成人だけでなく12 歳以上の小児にも使用できる点で、これは国内の 3 剤配合薬では初めてです。なお、同じ「ビレーズトリ」でも COPD 用の製剤はグリコピロニウム量が 1 吸入あたり 7.2μg と異なるため、処方箋の製品名にご注意ください。
承認の根拠となったのは、日本人も参加した KALOS 試験と、LOGOS 試験という双子の第 3 相試験です(Papi et al., Lancet Respir Med 2026)。両試験には 8,820 人が組み入れられ、4,311 人が治療を受けました。中〜高用量の ICS/LABA でもコントロール不良の喘息患者さんを対象に、3 剤配合(1 回 2 吸入でグリコピロニウム 28.8μg 相当)と 2 剤配合を比較したところ、重症増悪の発生率比は 0.86(95%信頼区間 0.76–0.97、p=0.012)と有意に低下しました。日本人を含む KALOS 試験では、12〜24 週の投与前トラフ FEV1 が 42mL(95%信頼区間 10–
74mL、p=0.011)、投与後3時間の平均FEV1が65mL(同 30–101mL、p<0.001)改善しています。
有害事象の発現率は各群 51〜59%と同程度でした。
6. どれを選ぶか ― 「炎症の型」+「吸える力」で考える
3 つの選択肢があるということは、選び方があるということです。まず薬剤の組み合わせについて、權らは実践的な考え方を示しています。中用量の ICS/LABA(ガイドラインでいう治療ステップ 3)でコントロール不良の場合、従来は高用量 ICS/LABA へ増量し、それでも不十分なら LAMA を追加するという順序が一般的でした。しかし IRIDIUM 試験や CAPTAIN 試験のエビデンスからは、症例によっては「中用量 ICS/LABA に LAMA を上乗せする」という選択肢も検討すべきだ、というのです。
判断の分かれ目になるのが、気道の炎症の型です。呼気 NO(FeNO)が高い、血液や喀痰の好酸球が多い、アレルギー疾患を合併している―こうした好酸球性炎症の色が濃い方では、まず ICS の増量が選ばれるべきと考えられます。一方で、これらのマーカーに乏しい方、喘息と COPD が重なっている方(ACO)、あるいは何らかの理由で ICS を増やしにくい方には、中用量 ICS/LABA/LAMA という選択が推奨できる、と整理されています(權ら,2021)。当院で喘息の方にスパイロメトリー(呼吸機能検査)と FeNO 測定を組み合わせて行っているのは、まさにこの分岐点を客観的な数値で見極めるためです。
もうひとつの軸はデバイスとの相性です。操作を最小限にして毎朝 1 回で済ませたい方にはエリプタ、吸えたかどうかを音と見た目で確認したい方にはブリーズヘラー、吸う力が弱く粉をうまく吸い込めない方には pMDI のエアロスフィア、といった具合に、適した吸入器は人によって異なります。1 日 1 回がよいか 1 日 2 回でも構わないか、朝だけの習慣にしたいか朝夕のリズムがあるほうが忘れにくいか、という生活面の事情も判断材料になります。どれほど優れた薬でも、うまく吸えなければ効きません。3 剤配合薬を選ぶということは、成分を選ぶと同時に吸入器を選ぶことです。なお、ビレーズトリ 14.4 エアロスフィアは承認されたばかりで、現時点で処方できるのはテリルジーとエナジアの 2 製剤です。
7. 治療目標が変わった ― 「発作が減った」から「臨床的寛解」へ
この 10 年で、喘息治療のゴール設定そのものが動きました。かつては「大きな発作を起こさないこと」が目標でしたが、いま国際的に議論されているのは「臨床的寛解(clinicalremission)」という、より高い水準です。関節リウマチなどで先に定着した考え方が喘息にも導入されたかたちで、2024 年に Lancet Respiratory Medicine 誌に掲載された提言(Lommatzsch et al., 2024)を契機に、ドイツ、イタリア、スペイン、そして日本の診療指
針にも取り入れられました。
今回ご紹介する ERJ Open Research 誌の解析(Canonica et al., 2026)では、臨床的寛解を四つの条件すべてを満たすこととして定義しています。すなわち、
① 52 週間を通じて飲み薬のステロイド(経口ステロイド)を一度も使わない
② 52 週間を通じて重症発作を起こさない
③ 喘息コントロール質問票(ACQ-5)のスコアが 26 週・40 週・52 週のいずれの時点でも 1.5未満であること
④ 52 週時点の 1 秒量が治療開始前を下回らない症状、発作、薬の使用、呼吸機能という四つの側面が、1 年間そろって安定している状態を指します。
ここまで踏み込んだ目標は、これまで主に注射薬である生物学的製剤の文脈で語られてきました。実際、重症喘息で生物学的製剤を用いた場合の寛解到達率を集めた系統的レビュー(Shackleford et al., Lancet Respir Med 2025)が示すとおり、この領域の研究は注射薬に集中していたのです。吸入薬だけでどこまで到達できるのか―それを正面から検証したのが、今回の解析でした。
8. 2,291 人のデータが示したこと ― 3 剤にすると寛解到達が約 1.4
倍
解析の対象となったのは、ICS/LABA を使っていてもコントロール不良で、過去 1 年以内に 1回以上の重症発作を経験した成人喘息患者 2,291 人です。全体で 598 人(26.1%)が、先ほどの厳しい四条件をすべて満たす臨床的寛解に到達していました。ICS/LABAを継続した群では22.7%、LAMA を加えて 3 剤配合に切り替えた群では 29.5%で、オッズ比は 1.44(95%信頼区間1.19–1.73、p<0.001)でした。
注目すべきは、より重症の方を対象とした試験ほど差が大きかった点です。中用量 ICS で開始した TRIMARAN 試験では 3 剤群 29.4%対 2 剤群 25.4%(オッズ比 1.23、95%信頼区間 0.94–1.60)と統計学的な有意差には届きませんでしたが、高用量 ICS で開始した TRIGGER 試験では 29.6%対 20.0%(オッズ比 1.70、95%信頼区間 1.29–2.23、p<0.001)と、明確な差がつきました。高用量の ICS/LABA を使ってもなお不十分という方ほど、ステロイドをさらに増やすのではなく LAMA を加える意義が大きい、と読み取れます。
もうひとつ重要な知見があります。治療開始から 26 週の時点で寛解の条件を満たした 780人は、その後の 26 週間においても経口ステロイドの使用や重症発作がきわめて少なく、症状スコアも肺機能も良好に保たれていました。半年という比較的早い時点での手応えが、その先 1 年の経過を予測しうる―これは、薬を変更したあとの経過観察をどう組み立てるかという、実地診療にそのまま活きる示唆です。
9. 寛解の壁は「日々の症状スコア」
四つの条件を個別に見ていくと、喘息治療の現在地がよく見えてきます。統合データでは、経口ステロイドを使わなかった方は 3 剤群 81.5%・2 剤群 80.6%、重症発作を起こさなかった方は 81.8%・77.6%、1 秒量を維持できた方は 69.2%・58.4%と、いずれも高い水準でした。ところが、ACQ-5 スコアが 1.5 未満という症状の条件を満たせた方は、両群を通じて 35.2〜43.1%にとどまりました。寛解を阻む最大の壁は、発作でも肺機能でもなく、日々の症状でした。
この結果は、診察室での対話のあり方を変えます。残っている咳が本当に喘息から来ているとは限らないからです。論文の著者らも、感染後の咳、胃食道逆流、アレルギー性鼻炎、心血管疾患、不安や抑うつなど、喘息以外の要因が症状として現れている可能性を指摘しています。症状が残るからといって喘息の薬を機械的に足していくのではなく、何が症状を作っているのかを切り分ける作業が重要です。
寛解に到達した方の特徴も示されました。年齢がやや若く、非喫煙者が多く、喘息を患っている期間が短く、前年の発作回数が少なく、気管支拡張薬に対する反応(可逆性)が大きい方々です。言い換えれば、気道の変化が固定してしまう前に手を打った方ほど、深い安定に届いていたということになります。一方で、前年に 2 回以上の発作を経験した 455 人のうちでも 92 人(20.2%)が寛解に到達しており、「もう手遅れ」という方はいない、という点も同時に押さえておきたい結果です。
10. 違う薬・違う試験でも同じ方向 ― CAPTAIN、PERFORM、
KALOS/LOGOS
ひとつの薬剤、ひとつの試験の結果だけでは、まだ確信には至りません。そこで重要になるのが、別の 3 剤配合薬・別の試験でも同じ方向の結果が出るかどうかです。フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム/ビランテロール(テリルジー)を検証したCAPTAIN 試験の事後解析(Oppenheimer et al., Adv Ther 2026)では、52 週時点で臨床的寛解に到達した方が、3 剤群で 30〜38%、2 剤群で 21〜24%でした(肺機能の改善を条件に含めた定義の場合)。肺機能の維持を条件とする定義では、それぞれ 43〜47%と 33〜34%となっています。
さらに 2026 年、実地診療に近い設定で行われた PERFORM 試験の結果が報告されました(Noorduyn et al., Adv Ther 2026)。これは 7 か国 1,236 人を対象とした 52 週間のプラグマティック・ランダム化比較試験で、通常診療で使われている ICS/LABA を継続する群と、3剤配合吸入薬に切り替える群を比較したものです。52 週時点の臨床的寛解到達率は 29.7%対17.0%、調整オッズ比 2.13(95%信頼区間 1.54–2.94、p<0.0001)でした。肺機能が最適化された方の割合も 40.9%対 27.1%と差がついています。そして前章でご紹介した KALOS/LOGOS
試験は、3 つ目のデバイスである pMDI でも重症増悪の減少と肺機能の改善が再現されることを示しました(Papi et al., 2026)。
異なる会社の、異なる成分の、異なるデバイスの 3 剤配合薬が、異なるデザインの試験で、そろって「およそ 3 人に 1 人が寛解に到達し、2 剤継続より明らかに多い」という同じ数字に着地した。この一致こそが、今回のテーマを単なる一試験の話から、日常診療で考えるべき選択肢へと押し上げています。
11. 26 件の試験・12,431 人 ― 効果の大きさと、注意すべき副作用
では、3 剤配合薬は誰にとっても劇的な薬なのでしょうか。ここは冷静に見る必要があります。2025 年に Annals of Allergy, Asthma & Immunology 誌に発表された最新のメタ解析(Rayner et al., 2025)は、26 件のランダム化比較試験、12,431 人分のデータを統合しました。その結論は、重症発作のリスクを相対的に 17%低下させ(相対リスク 0.83)、発作を起こしやすいハイリスクの方では絶対値で 5.3%減少させるというもので、この点についてはエビデンスの確実性が「高い」と評価されています。
一方で、症状スコア(ACQ)の改善は平均 0.04 ポイント、生活の質のスコアの改善は 0.05 ポイント、気管支拡張薬投与前の 1 秒量の改善は 0.07 リットルと、いずれも「わずか」という評価でした。重篤な有害事象の増加は認められませんでしたが、口渇と嗄声(声のかすれ)は 3 剤配合薬で増えます。つまりこの薬は、「毎日の息苦しさを劇的に軽くする薬」というより、「発作を繰り返してしまう方の発作を確実に減らし、その結果として 1 年を通じた安定をもたらす薬」と理解するのが正確です。前章までの寛解のデータと、まったく矛盾しません。
個々の薬剤で注意すべき点もあります。3 剤配合薬はいずれも抗コリン薬を含むため、閉塞隅角緑内障のある方、前立腺肥大などによる排尿障害のある方は使用できません(エナジアではさらに、夜間頻尿に用いるデスモプレシン酢酸塩水和物を服用中の男性も禁忌とされています)。ICS を含むことから口腔咽頭カンジダ症や発声障害が最も多い副作用で、まれに肺炎や心房細動の報告もあります。いずれも吸入後のうがいや手技の確認で軽減できるものが多く、既往のある方は処方前に必ずお申し出ください。また、3 剤配合薬は発作が起きたときに速やかに症状を鎮める薬ではありません。急な症状には、別に処方された発作治療薬(短時間作用性 β2 刺激薬など)をお使いいただく必要があります。
実地臨床のデータも見ておきましょう。米国の実臨床研究を集めた系統的レビュー(Noorduyn et al., Pulm Ther 2025)によれば、3 剤を 1 本にまとめた吸入器は、複数の吸入器を併用する場合と比べて 1 年後の服薬遵守が良好で(処方カバー率 0.46 対 0.35)、治療を継続できていた方の割合も 25.9%対 12〜15%と高い水準でした。経口ステロイドの処方も約29%減少しています。効果の大きさだけでなく「続けられるかどうか」が結果を左右する―これは吸入薬の宿命ともいえる論点です。
12. 注射を考える前に ― 順番の話と、吸入手技という盲点
近年、重症喘息に対する生物学的製剤(注射薬)はめざましい成果を上げています。しかし薬剤費は高額で、通院の負担も伴います。今回の ERJ Open Research 誌の解析(Canonica etal., 2026)が強調しているのは、生物学的製剤へ進む前に吸入治療を最適化すべきであり、3 人に 1 人の患者さんは高価な生物学的製剤を使わずとも臨床的寛解に到達しうる、と結論づけています。
ここで「最適化」という言葉には、薬剤を足すこと以上の意味が込められています。TRIMARAN 試験と TRIGGER 試験では、参加者に対して吸入手技の指導が繰り返し行われ、服薬の遵守状況も厳密に管理されていました。論文自身が認めているとおり、これは通常の診療とは大きく異なる条件です。裏を返せば、日常診療では「吸入できていないだけ」「吸えているつもりだった」という理由でコントロール不良に見えている方が、決して少なくないということになります。先ほどご紹介した日本の NHWS 調査で、きちんと吸えていると自ら答
えた方の 35.6%がコントロール不十分だったという数字も、この文脈で読み直す価値があります。薬を追加する前に、まず吸えているかを確かめる。この地味な一手が、実は最も効率のよい治療変更であることは珍しくありません。
当院では、喘息の方に対して吸入手技を実際に見せていただいて確認し、スパイロメトリー(呼吸機能検査)と呼気 NO(FeNO)測定で気道の状態を客観的に評価しています。咳や息苦しさが喘息以外の原因によるものでないかを見極めるために、胸部 CT や心臓超音波検査も行います。平日に受診ができない方に対しても、日曜・祝日も含めて診療にあたっております。
おわりに ― 効いているはずの先へ
医療は今、三つの成分を一つの吸入器にまとめたところまで来ました。同時に、この薬がすべての方に劇的な変化をもたらすわけではないことも、12,431 人のメタ解析が冷静に教えてくれます。恩恵が最も大きいのは、発作を繰り返している方、高用量の ICS/LABA でも不十分な方、そして気道の変化が固定してしまう前の段階にある方です。一方で、吸入手技の確認だけで景色が変わることも、注射薬が解決策であることもあります。どうぞお気軽にご相談ください。
FAQ ― よくあるご質問
Q1. 3 剤配合の吸入薬に変えると、今よりはっきり楽になりますか?
「毎日の息苦しさが劇的に軽くなる」という期待には、正確にお答えする必要があります。26 件の試験・12,431 人を統合したメタ解析(Rayner et al., 2025)では、症状スコアや生活の質の改善はごくわずかでした。一方で、重症発作のリスクは相対的に 17%低下し、発作を繰り返しているハイリスクの方では絶対値で 5.3%減少しています。つまり 3 剤配合薬は「その日の調子を良くする薬」というより「発作を減らし、1 年を通じた安定をつ
くる薬」です。ただし結果として、経口ステロイドを使わず発作もなく症状スコアも安定する「臨床的寛解」に到達する方は、2 剤継続の 22.7%に対して 29.5%と増加します(Canonica et al., 2026)。
Q2. 日本で使える 3 剤配合の吸入薬には、どんな違いがありますか?
2026 年 9 月現在、喘息の適応をもつ 3 剤配合薬は 3 製剤です(このうちビレーズトリ 14.4エアロスフィアは承認されたばかりで、処方できるようになるのは薬価収載・発売の後です)。テリルジーエリプタ(フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム/ビランテロール)は粉を吸うドライパウダー式で 1 日 1 回 1 吸入、操作が最も簡単で ICSの量を 2 段階から選べます。エナジア吸入用カプセル(モメタゾン/インダカテロール/グ
リコピロニウム)は 1 日 1 回 1 カプセルで、毎回カプセルをセットする手間がある代わりに、吸えたことを音と見た目で確認しやすい設計です。2026 年 8 月に喘息の適応が承認されたビレーズトリ 14.4 エアロスフィア(ブデソニド/グリコピロニウム/ホルモテロール)は喘息で唯一のガス噴射式(pMDI)で 1 回 2 吸入を 1 日 2 回、吸う力が弱い方でも使いやすく、3 剤配合薬としては初めて 12 歳以上の小児にも使用できます。どれが優れているというより、炎症の型と吸入のしやすさ、生活リズムで選ぶものとお考えください。
Q3. 「臨床的寛解」に到達したら、吸入薬をやめられますか?
いいえ、寛解は「治癒」ではありません。今回ご紹介した解析における臨床的寛解は、あくまで治療を継続しながら症状・発作・肺機能が 1 年間安定している状態を指します(Canonica et al., 2026)。国際的な提言(Lommatzsch et al., Lancet Respir Med 2024)でも、寛解の定義には治療の継続が前提として含まれています。自己判断で吸入を中断すると、気道の炎症が再燃して発作につながる危険があります。減量を検討する場合も、呼吸機能検査や呼気 NO 測定で気道の状態を確認しながら、医師と相談のうえ慎重に進めることが大切です。
Q4. LAMA を足すと、副作用は増えませんか?
大きな安全性の問題は報告されていません。26 件の試験を統合したメタ解析(Rayner etal., 2025)では、3 剤配合薬で重篤な有害事象が増えることはありませんでした。
KALOS/LOGOS 試験でも有害事象の発現率は各群で同程度でした(Papi et al., 2026)。ただし、口渇(口の渇き)と嗄声(声のかすれ)は 2 剤配合薬より多く見られます。抗コリン薬を含むため、閉塞隅角緑内障のある方と前立腺肥大による排尿障害のある方は使用できません。既往のある方は必ず事前にお申し出ください。なお声のかすれや口腔カンジダ症は吸入後のうがいで軽減できることが多く、手技の確認とあわせて対応いたします。
Q5. 生物学的製剤(注射)と、どちらを先に考えるべきですか?
国際的な流れは「吸入治療をやり切ってから注射を検討する」という順番です。ERJ Open Research 誌の解析(Canonica et al., 2026)は、生物学的製剤へ進む前に吸入治療を最適化すべきであり、3 人に 1 人の患者さんは高額な生物学的製剤を使わずとも臨床的寛解に到達しうる、と明確に結論づけています。生物学的製剤は重症喘息において大きな成果を上げている治療であり(Shackleford et al., Lancet Respir Med 2025)、その適応があ
る方には有力な選択肢です。だからこそ、その手前でできることを取りこぼさない―吸入手技の確認、アドヒアランスの改善、そしてもう 1 剤の追加―という順番が重要になります。
Q6. 吸入器を 1 本にまとめることに、何かメリットはありますか?
「続けやすさ」という点で、はっきりした違いが出ています。米国の実臨床データを集めた系統的レビュー(Noorduyn et al., Pulm Ther 2025)によれば、3 剤を 1 本にまとめた吸入器では 1 年後の服薬遵守が複数吸入器の併用より良好で(処方カバー率 0.46 対0.35)、治療を継続できていた方の割合も 25.9%対 12〜15%と高い結果でした。経口ステロイドの処方も約 29%減少しています。喘息の吸入薬は毎日続けてこそ効果が出る薬ですの
で、手順が簡単になること自体が治療効果の一部といえます。デバイスの種類によって吸い方が異なりますので、変更の際は必ず手技をご確認ください。
参考文献
- Canonica GW, Singh D, Papi A, et al. Achieving clinical remission in moderate-to-severe
asthma using inhaled triple therapy. ERJ Open Res. 2026;12:00054-2026.
https://doi.org/10.1183/23120541.00054-2026 - Papi A, Wise RA, Jackson DJ, et al. Budesonide-glycopyrronium-formoterol fumarate
dihydrate in uncontrolled asthma (KALOS and LOGOS): twin multicentre, double-blind,
double-dummy, parallel-group, randomised, phase 3 trials. Lancet Respir Med.
2026;14(4):350-362. https://doi.org/10.1016/S2213-2600(25)00457-6 - Noorduyn SG, Oppenheimer JJ, Moore AC, et al. Clinical Remission with FF/UMEC/VI Versus
ICS/LABA in Uncontrolled Asthma: The PERFORM Pragmatic Randomized Controlled Trial.
Adv Ther. 2026. https://doi.org/10.1007/s12325-026-03721-1 - Oppenheimer J, Pavord ID, Corbridge T, et al. Evaluating asthma clinical remission with
inhaled therapy: post hoc analyses of CAPTAIN. Adv Ther. 2026;43:729-749.
https://doi.org/10.1007/s12325-025-03442-x - Rayner DG, Bakaa L, Hoyte F, et al. Triple therapy vs dual inhaler therapy for
moderate-to-severe asthma: an updated systematic review and meta-analysis. Ann
Allergy Asthma Immunol. 2025;135(3):278-286.e11.
https://doi.org/10.1016/j.anai.2025.06.011 - Kerstjens HAM, Maspero J, Chapman KR, et al. Once-daily, single-inhaler mometasoneindacaterol-glycopyrronium versus mometasone-indacaterol or twice-daily fluticasone-
salmeterol in patients with inadequately controlled asthma (IRIDIUM): a randomised,
double-blind, controlled phase 3 study. Lancet Respir Med. 2020;8(10):1000-1012.
https://doi.org/10.1016/S2213-2600(20)30190-9 - Lee LA, Bailes Z, Barnes N, et al. Efficacy and safety of once-daily single-inhaler
triple therapy (FF/UMEC/VI) versus FF/VI in patients with inadequately controlled
asthma (CAPTAIN): a double-blind, randomised, phase 3A trial. Lancet Respir Med.
2021;9(1):69-84. https://doi.org/10.1016/S2213-2600(20)30389-1 - Virchow JC, Kuna P, Paggiaro P, et al. Single inhaler extrafine triple therapy in
uncontrolled asthma (TRIMARAN and TRIGGER): two double-blind, parallel-group,
randomised, controlled phase 3 trials. Lancet. 2019;394(10210):1737-1749.
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)32215-9 - Peters SP, Kunselman SJ, Icitovic N, et al. Tiotropium bromide step-up therapy for
adults with uncontrolled asthma. N Engl J Med. 2010;363(18):1715-1726.
https://doi.org/10.1056/NEJMoa1008770 - Noorduyn SG, Begaj K, Martin A, et al. A brief report on a systematic review of realworld effectiveness studies of ICS/LAMA/LABA for treatment of adults with asthma in
the US. Pulm Ther. 2025;11(1):159-176. https://doi.org/10.1007/s41030-025-00288-0 - Lommatzsch M, Buhl R, Canonica GW, et al. Pioneering a paradigm shift in asthma
management: remission as a treatment goal. Lancet Respir Med. 2024;12(2):96-99.
https://doi.org/10.1016/S2213-2600(23)00415-0 - Shackleford A, Heaney LG, Redmond C, et al. Clinical remission attainment,
definitions, and correlates among patients with severe asthma treated with biologics:
a systematic review and meta-analysis. Lancet Respir Med. 2025;13(1):23-34.
https://doi.org/10.1016/S2213-2600(24)00293-5 - Ogawa F, et al. Insights into the effects of inhaled drugs on airway epithelium with
human airway basal cells. Biochem Biophys Res Commun. 2025.
https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2025.152634 - 權 寧博, 丸岡秀一郎, 水村賢司. 気管支喘息の吸入治療薬. 日本内科学会雑誌.
2021;110(6):1071-1075. - 一般社団法人日本アレルギー学会 喘息予防・管理ガイドライン 2024 作成委員会編. 喘息予防・
管理ガイドライン 2024. 協和企画; 2024. - Global Initiative for Asthma (GINA). Global Strategy for Asthma Management and
Prevention, 2026 update. GINA; 2026. https://ginasthma.org/
※本コラムは医学的情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。気
になる症状がある方は医療機関にご相談ください。
記事監修者田場 隆介
医療法人社団 青山会 まんかいメディカルクリニック 理事長
医療法人社団青山会代表。兵庫県三田市生まれ、三田小学校、三田学園中学校・同高等学校卒業。 1997(平成9)年岩手医科大学医学部卒業、町医者。聖路加国際病院、淀川キリスト教病院、日本赤十字社医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院を経て、2009(平成21)年医療法人社団青山会を継承。 2025年問題の主な舞台である地方の小都市で、少子高齢化時代の主役である子どもと高齢者のケアに取り組んでいる。
